the cycles of activity

■とある赤魔導士の苦悩 10:20

俺は赤魔導士。白魔法とか、黒魔法とか、あと少しの打撃とか出来る、すかした男だ。

もともと学生時代から、白魔法は趣味だった、本とか見て、白魔法を勉強していたし、それなりに剣も振れた俺が、最初のパーティに参加して、赤魔導士になるのは自然の流れだった。

そして赤魔導士の俺は、今年25歳になった。

そろそろ自分の身の振り方を考えている、導師や魔人を目指して、白魔導師や黒魔導師からやりなおすべきか、それともナイトを目指して戦士をやるべきか、という選択を自分に迫っている。

というのは、赤魔導士というのは、どっちにもつかない、中途半端な存在だからだ。

最初にいたパーティは小さかった、白魔導師も黒魔導師も雇えない、だから俺みたいな赤魔導士がいると、どちらの役割も果たせてコストも安い、それでいて、ワイトスレイヤーでも与えておけば、それなりに戦力になったのだ。

しかし、その小さいパーティというのは、やはり小さいパーティの壁を越えられない。1000万ギルや5000万ギルを稼ごうと思うと、どう考えても戦力不足だ。

もちろん、生計を立てるだけなら、赤魔導士という選択も悪くはない。赤魔導士も7年やっていればそれなりのレベルにはなる、最初の洞窟のボスくらいであれば、俺一人で十分だし、一人では十分な報酬は得られる。しかし、そこにロマンはない、俺だってラスボスを倒したいし、ファイガ等の上級呪文も唱えたければ、もっと重い剣を装備して、24回くらいヒットさせたい。7年も赤魔導士をやっているのに、未だに装備はワイトスレイヤーなのだ。赤魔導士は手軽な分、限界も近い。このままでいる気はないし、男に生まれた以上はラスボスを倒すような生き方をしたい。

とはいえ、ラスボスを倒しに行くようなパーティには、もちろん導師や魔人がいる、その下に多数の白魔導師、黒魔導師を抱えている。中途半端にデキていても、赤魔導士の出番などはない。

賢者への近道なんじゃないか？と考えているやつは多いと思う。だけど、赤魔導士の俺一人じゃ到底エウレカまでいけないし、エウレカまでいくようなパーティにも、なかなか入れないのだ。

自分よりも若い、黒魔導師が出て来ると焦る、フレアを使えたりされると、自分の魔力の小ささに悲しくなる。

ということで、俺は俺自身の成長のため、そしてもっと大きなパーティに入るため、赤魔導士を辞めたいと最近は考えてる。

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俺はweb制作屋。デザインとか、プログラムとか、あと少しの営業とか出来る、すかした男だ。

もともと学生時代から、デザインは趣味だった、本とか見て、デザインを勉強していたし、それなりにアイデアも持っている俺が、最初の会社に参加して、web制作屋になるのは自然の流れだった。

そしてweb制作屋の俺は、今年25歳になった。

そろそろ自分の身の振り方を考えている、クリエイティブディレクターやCTOを目指して、デザイナやプログラマからやりなおすべきか、それともCEOを目指して営業をやるべきか、という選択を自分に迫っている。

というのは、web制作屋というのは、どっちにもつかない、中途半端な存在だからだ。

最初にいた会社は小さかった、デザイナもプログラマも雇えない、だから俺みたいなweb制作屋がいると、どちらの役割も果たせてコストも安い、それでいて、Powerbookでも与えておけば、それなりに戦力になったのだ。

しかし、その小さい会社というのは、やはり小さい会社の壁を越えられない。5000万や10000万を稼ごうと思うと、どう考えても戦力不足だ。

もちろん、生計を立てるだけなら、web制作屋という選択も悪くはない。web制作屋も7年やっていればそれなりのレベルにはなる、小さな案件であれば俺一人で十分だし、一人では十分な報酬は得られる。しかし、そこにロマンはない、俺だってgoogleを倒したいし、大きなサービスの開発もしたければ、もっと経営手腕を発揮して、IPOくらいさせたい。7年もweb制作屋をやっているのに、未だに装備はPowerbookなのだ。web制作屋は手軽な分、限界も近い。このままでいる気はないし、男に生まれた以上はgoogleを倒すような生き方をしたい。

とはいえ、googleを倒しに行くような会社には、もちろんクリエイティブディレクターやCTOがいる、その下に多数のデザイナ、プログラマを抱えている。中途半端にデキていても、web制作屋の出番などはない。

ギークへの近道なんじゃないか？と考えているやつは多いと思う。だけど、web制作屋の俺一人じゃ到底日本を代表するサービスを作るところまではいけないし、日本を代表するサービスを作るような会社にも、なかなか入れないのだ。

また、自分よりも若くて有能なプログラマーが出て来ると焦る、もの凄いコードを書かれたりされると、自分の技術の未熟さに悲しくなる。

ということで、俺は俺自身の成長のため、そしてもっと大きな会社で上を取るため、web制作屋を辞めたいと最近は考えてる。

という事で、赤魔導士は目指すな！