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2008/06/20

NYではブルースが大流行

スリーピー・ジョン・エスティススリーピー・ジョン・エスティス
価格:¥ 2,541(税込)
発売日:1997-04-23
日本には意外にブルース好きが多いんだが、そのきっかけになったのが、この人だ。スリーピー・ジョン・エスティス。アメリカの伝説のブルースマンなんだが、戦前に多くのレコーディングを残しながら、その後、消息不明になる。ところがアメリカ人には物好きが多くて、自らの音楽的ルーツを探し歩いている若者がいるわけだ。で、そうした一人が、スリーピーを探し当てる。盲目の老人は、掘っ建て小屋で貧しい暮らしを生き延びていたのだ。



忘れ去られた時間の外で男は何もかも奪われていた。日々を過ごす金も、少しばかりの誇りも、愛も、視力も全て奪われていた。。。男の手からは手に馴染んだギターさえも失われていた

ある日閉ざされていた時間の重い扉は開かれた。彼の行方を捜していた一人の男がボロボロになったこの老人を探り当てた。

何もかも失ったかつてのブルーズ・マンにその男は車に積み込んであったギターをそっと手渡してみる。老人はその感触を確かめながら自分の中にかつてありまだ失われてないものの在り処を探していた

漆黒の暗闇の中で小さな灯りを頼りに落し物を探すように。。。

老人は男に1本の鉛筆となにか紐を貸してくれと頼む。ギターのペグを弄りながらか細い音で失くした音階を手繰り寄せる。。。
これ、有名なエピソードです。
スリーピー・ジョン・エスティスの伝説
価格:¥ 2,415(税込)
発売日:2005-08-19
このアルバム、日本で大ヒットした。表紙の写真がいいね。ギブソンのハミングバードなんだが、鉛筆を紐でゆわえてカポタストにしている。コレに憧れておいらもやってみたりしたんだが、根が金持ちなので似合わないw で、コチラで視聴できるようです。

おいら、ダイビングダックブルースというのが好きです。
♪オレがアヒルで河がウイスキーだったら、
河に潜って二度と浮かんで来ないよ♪
というような脳天気な歌詞で、ブルースというと「暗い」「辛い」といった歌詞が多いように思われているんだが、こういう脳天気な歌詞も多い。♪アタシの乳首はこんなに大きいのよ♪おっぱい欲しいの? 坊や♪みたいな卑猥な歌詞もある。エドはるみかよw もともと下世話な音楽なのだ。で、1973年だったか、スリーピーは来日している。日本ブルースフェスティバルというのが開かれて、おいらも見に行った。伝説のブルースマンが続々と来日して良い時代だった。おいらの知人で某出版社の編集局長がいるんだが、偶然にも、同じコンサートに行っていた事が判明して驚いたりするんだけどね。で、エスティスは1976年にも来日している。

ブルース・イズ・ア・ライブ ブルース・イズ・ア・ライブ
価格:¥ 2,447(税込)
発売日:1995-02-25

↑コレがライブ版です。指笛ピーピー吹いてるヤツがいたら、それ、おいらです。憂歌団と共演したんだが、爺さん、もうボロボロで、途中で歌えなくなってしまった。相棒のハミー・ニクソンというハモニカ吹きがいるんだが、仕方ないので、エスティスのギターに合わせて相棒が唄ったね。ハミー・ニクソンの歌を聴いたことがある人は少ないはずだ。ハミー・ニクソンは子供の頃からエスティスの相棒やっていて、とても気のいい人です。休日にはボランティア活動やってるとか言ってたな。

エスティスは、このコンサートのあと、ほどなくして亡くなった。死んだ時も貧乏で、お墓が作れなかったという話もある。その時、エスティスによってホンモノのブルース魂を教えられた日本のファンたちが募金活動をしてお墓を作ってやったというエピソードもあります。

で、話はサブプライムローンとニューオリンズ大洪水なんだが。

すいませんね、いきなり話が変わって。で、たまたま日本人と結婚して日本で仕事をしているアメリカ南部出身のカメラマンがいるんだが、仕事がなくて食えないそうで、バイトで、なんと、ブルースハーモニカ吹いてるそうでw アメリカ南部出身だからって誰もがブルースハープ吹けるわけじゃなかろうが、そこそこ仕事になるそうだ。で、最近ではニューヨークまで出稼ぎに行くそうで、というのも
NYでは現在、ブルースが大流行しているそうでw サブプラ問題で疲れ切ったアメリカ人の心には、ああいうのが沁みるらしい。「日本では日だて2万円だけど、ニューヨークでは1000ドルくれる」とかで、カメラマン仕事そっちのけで営業に励んでいるというんだが、相方はニューオリンズから逃げ出してきたブルースマンたちだそうで、今夜もライブハウスでバドワイザー手にしたヤンキーたちが貧乏くさいブルースに聴き入って「沁みるねぇ」と癒されているそうです。

コメント

ブルース…
確か和田アキ子が自ら、「(リズム&)ブルースの女王」と、宣っていたような(笑)

せっかくいいネタが出てきたのに、初コメからチョンババァは勘弁してくれぇ!

ブルースといえばカウボーイビバップ!
菅野よう子サイコー!

そのデカイ(態度もなww)ババーは、一つ前のエントリでお願いしますww
フジTVが、なんのプロパガンダかそのババーのドラマやってるなw

スリーピー?知ってます。マッドブル34の主人公「スリーピー・ジョン・エスティース」ですね?舞台もNYですし。

小池一夫せンせも凄い名を付けたもンだと感心しました。エレクチオン!

野次馬アニキ、いい情報ありがとうございます。
これまで3大キング、ロバート・ジョンソンぐらいしか知りませんでしたが、今度聞いてみます。

ルンミー・ブルースバンドでしたっけ?
ブルースハープがなかなかだったのを思い出しました。

「ブルース・イズ・ア・ライブ」共演の憂歌団の木村も朝鮮人ですけどね。和田アキ子も歌謡曲でデビューする前のアシベ時代は凄かったらしい。

>サブプラ問題で疲れ切ったアメリカ人の心には、ああいうのが沁みる

自業自得ですよ。昨日、ベアースターンの50歳前後のヘッジファンド・マネージャー二名が逮捕されました。規制の全く無いヘッジファンドが世界中を狂わせていますので、これから逮捕者がドンドン出てくるでしょうね。でも、いつものことですが、胴元は捕まりません。

シカゴのダウンタウンの裏路地に有名なジャズやブルースを聴かせるクラブがあります。階段を下りて中へ入ると、立ちんぼで精々100人ぐらいしか入れない広さだが、煙だらけでステージ照明が無ければ、前が見えないほどです。何の煙でしょうか?そうです。葉っぱの煙です。皆さん入場前に巻いてきたジョイントを周りの人と吸い回ししてます。葉っぱと音楽(特に大衆音楽)はやたらと相性が良い。五感の聴覚が大変鋭くなり、葉っぱがミュージシャンの必需品であることが良く分かる。葉っぱを吸い全身をリラッックスさせ、冷たいビールを飲みながら、その場で聴く音楽は最高ですね。

http://jp.youtube.com/watch?v=bgfVP00n9YU

【 バージンブルース(戸川純) 】


http://jp.youtube.com/watch?v=WxTWQD91b5c

【 Eric Clapton: Groaning The Blues 】


http://jp.youtube.com/watch?v=61OBjdzk10k

【 COWBOY BEBOP SessionXX よせあつめブルース3/3 】

 スリーピー・ジョン・エスティスの再発見と日本の70年代のブルースブームとは密接に繋がっているわけですね。これは今後のブルース研究者も頭に入れておいて欲しいものだ。

 おれの知ってるジャパニーズブルースマンのマスダは偉大なブルースマンとして、ジョン・リー・フッカー、ライトニング・ホプキンス、サン・ハウスの3人の名を挙げたがこれは小生の趣味とも一致する。

 サブプライム問題でお家を無くした貧乏アメリカンの心にブルースがしみてるってか? つーことは、70年代の日本人は何を失ってブルースに救いを求めていたのだろう? ちょっと考えてみたい。

 蛇足ながら、ハープはジュニア・ウェルズでしょう。

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