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【秋葉原通り魔事件】加藤容疑者のメル友女性告白「悩んでいるようには見えなかった」 (3/3ページ)
このニュースのトピックス:秋葉原通り魔事件
部屋では2人でもっぱらテレビを見て過ごした。夕方にはニュース番組をみることが多かった。バラエティー番組を見ているときなどは、トモは口元に手を当ててクスッと笑うこともあった。
「オレと一緒になればいいのに」
本気かウソか分からないが、トモがそんなふうに言ってきたことがあった。彼女は「それはないから」と、それとなく交際を断った。
帰り際には必ず、「また来ていいから」と言われた。何度目かに自宅を訪れたとき、突然、合鍵を手渡された。
戸惑いながら「いや」と言うと、トモは「いつでも来ていいから」と鍵を手のひらに押し込んできた。
「誰かに頼られたいのと、自分も誰かに頼りたいのかな」
そう思って鍵を受け取ったが、彼女がその鍵を使うことはなかった。
8月も終わりに近づき、気がつくとメールのやりとりは途絶えていた。
彼女が連絡先を変えたこともあり、それ以降連絡は一切取っていない。
「生きていれば何とかなる」と言っていたのに…
加藤容疑者は彼女にとって「お兄さん」のような存在だったという。口数は少なく、自分の家族や悩みについて話すことはなかった。
その代わり、彼女の話はよく聞いてくれた。
当時、人間関係に悩んでいた彼女に対し、加藤容疑者は「生きていれば何とかなる。何かあってもオレがいるから」と優しく励ましてくれたという。
当時を振り返り、彼女は「あんなふうに言っていたのに、自分がそうなったら(事件を起こしたりしたら)ダメだよ」と語る。
彼女は加藤容疑者について「病んでいたり、悩みがあるようには思えなかった。もし悩みがあったのなら、私が聞いてあげていれば、あんなにたくさんの人を殺さずにすんだかもしれない」と唇をかむ。
わずか1カ月間のつきあいだったが、今回の事件で、彼女自身もショックから立ち直れないでいる。
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