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【秋葉原通り魔事件】加藤容疑者のメル友女性告白「悩んでいるようには見えなかった」 (3/3ページ)

2008.6.20 16:45
このニュースのトピックス秋葉原通り魔事件
加藤容疑者からのメールには毎回必ず絵文字が入っていたという=16日、青森市内加藤容疑者からのメールには毎回必ず絵文字が入っていたという=16日、青森市内

 部屋では2人でもっぱらテレビを見て過ごした。夕方にはニュース番組をみることが多かった。バラエティー番組を見ているときなどは、トモは口元に手を当ててクスッと笑うこともあった。

 「オレと一緒になればいいのに」

 本気かウソか分からないが、トモがそんなふうに言ってきたことがあった。彼女は「それはないから」と、それとなく交際を断った。

 帰り際には必ず、「また来ていいから」と言われた。何度目かに自宅を訪れたとき、突然、合鍵を手渡された。

 戸惑いながら「いや」と言うと、トモは「いつでも来ていいから」と鍵を手のひらに押し込んできた。

 「誰かに頼られたいのと、自分も誰かに頼りたいのかな」

 そう思って鍵を受け取ったが、彼女がその鍵を使うことはなかった。

 8月も終わりに近づき、気がつくとメールのやりとりは途絶えていた。

 彼女が連絡先を変えたこともあり、それ以降連絡は一切取っていない。

「生きていれば何とかなる」と言っていたのに…

     

 加藤容疑者は彼女にとって「お兄さん」のような存在だったという。口数は少なく、自分の家族や悩みについて話すことはなかった。

 その代わり、彼女の話はよく聞いてくれた。

 当時、人間関係に悩んでいた彼女に対し、加藤容疑者は「生きていれば何とかなる。何かあってもオレがいるから」と優しく励ましてくれたという。

 当時を振り返り、彼女は「あんなふうに言っていたのに、自分がそうなったら(事件を起こしたりしたら)ダメだよ」と語る。

 彼女は加藤容疑者について「病んでいたり、悩みがあるようには思えなかった。もし悩みがあったのなら、私が聞いてあげていれば、あんなにたくさんの人を殺さずにすんだかもしれない」と唇をかむ。

 わずか1カ月間のつきあいだったが、今回の事件で、彼女自身もショックから立ち直れないでいる。

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加藤容疑者からのメールには毎回必ず絵文字が入っていたという=16日、青森市内
加藤智大容疑者
加藤智大容疑者
東京・秋葉原の無差別殺傷事件の現場に設けられた献花台には花束を供えに訪れる人が絶えない=10日午後6時40分
事件現場の近くに設置された献花台には千羽鶴が供えられ、事件から3日経った11日午前にも献花が絶えることはなかった=11日午前、東京都・外神田(中川春佳撮影)

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