井上康生さん、古里の宮崎・都城にお礼の里帰り

指導者としての目標を語る井上さんと妻の亜希さん

　シドニー五輪の柔道男子１００キロ級金メダリスト井上康生さん（３０）が１７日、出生地の都城市の市役所を訪問した。引退のあいさつをし、指導者として歩む第２の人生の目標を語った。

　妻でタレントの亜希さん（２５）と来庁し、大勢の職員に歓迎された。長峯誠市長に「今の自分があるのは都城の皆さんのおかげ」とお礼を述べ、市長は「たくさんの夢を与えて頂きありがとう」とこれまでの実績をたたえた。

　井上さんは指導の勉強と、近年力をつけているヨーロッパの柔道を研究するため、来年からイギリスに留学する。「父や山下泰裕・東海大教授のようなよき指導者に巡り会えたことで、畳を下りる時、拍手を受けることができた。自分もそういう指導者になりたい」と目標を語った。