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鯨肉横領容疑の告発、調査船乗組員12人を不起訴処分

2008年6月20日21時6分

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 調査捕鯨船が捕った鯨肉の一部を乗組員が無断で持ち出したとして、環境NGOグリーンピース・ジャパンが業務上横領容疑で告発していた問題で、東京地検は20日、共同船舶(本社・東京)所有の調査捕鯨船「日新丸」の乗組員12人について、同容疑の嫌疑なしとして不起訴処分にした。

 東京地検の説明によると、鯨肉の所有者である共同船舶は、乗組員が土産などの名目で鯨肉を持ち帰ることを承諾しており、同容疑にはあたらないと判断したという。また、これらの鯨肉は、土産用や、商品加工できずに海上に投棄する分、乗船中の食料分だったという。

 この問題を巡っては、青森県警と警視庁公安部の合同捜査本部が同日、鯨肉入りの段ボール箱を青森市内の運送会社から盗んだとして、告発したグリーンピースのメンバー2人を窃盗などの疑いで逮捕した。

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