政府の観光立国推進戦略会議(牛尾治朗座長)は20日の会合で、10月の観光庁発足を踏まえ、外国人観光客を2020年に2000万人に増やすとの新たな数値目標を決めた。
政府は昨年6月に閣議決定した観光立国推進基本計画で、10年に外国人観光客を1000万人に増やす目標を掲げているが、07年は835万人と4年連続で過去最高となり、目標は達成できる見通し。
このため、新たな目標を設定することで、地域経済の活性化や雇用の増加などにつなげるのが狙い。同会議にワーキンググループを設け、地方の観光地の魅力向上や国際線の拡充策などを協議し、目標達成のための具体策を本年度中に提言する。
国土交通省によると、06年に外国人観光客を最も多く受け入れた国・地域はフランスで7900万人。日本は世界で30位、アジアでも7位にとどまっている。