2008年 6月 19日
美作市議に略式命令、教育長は辞職
小学校の校長を脅した美作市の市議会議員に、19日、罰金20万円の略式命令が出されました。一方、共犯として書類送検された教育長は辞職願いを提出。混乱は続いています。略式命令を受けたのは美作市議会の谷本雄三議員(41)です。谷本議員は美作市教育委員会の小林博道教育長と共謀し、去年6月26日、市内の小学校に押しかけ、校長に対し、児童の転校手続きの取り消しを迫ったものです。岡山区検察庁は19日、谷本議員を岡山簡易裁判所に略式起訴し、裁判所は即日、罰金20万円の略式命令を出しました。谷本議員は全額仮納付したということです。また、谷本議員の共犯として書類送検された美作市教育委員会の小林博道教育長は、19日午前、本井傳誠士教育委員長に辞職願を提出しました。その後、辞職について協議する臨時の会合が開かれ、全会一致で認められました。辞職の理由について小林教育長は「教育の信頼を損ねたため」と話しています。後任の教育長が決まるまで、妹尾賢二教育次長が職務を代行します。

採血器具使い回し問題、岡山の調査結果
採血器具の使い回し問題で、岡山県が県内全ての病院などを対象に調査した結果、これまでに276の施設と8つの市と町で使い回しがあったことが分かりました。この調査は岡山県が県内全ての病院や市町村などを対象に行ったもので、これまでに1719カ所から回答がありました。このうち、採血器具の不適切な使用があったのは276施設と8市町で、問題のタイプの採血器具を使っていたカ所の約60%に上っていました。いずれも針は交換していましたが、針の周辺のキャップ部分はアルコール消毒して、複数の人に使っていました。これまでに健康被害の報告はないということです。岡山県では使い回しのあった医療機関などを指導するとともに、未回答の施設に回答を求め、国に報告することにしています。

賞味期限切れ問題を受け緊急会議
高松市の小学校の給食に賞味期限切れのチーズが出された問題を受け、高松市教育委員会は19日、給食調理員らを集めた緊急会議を開きました。この会議は今月13日に高松市内の小学校9校の学校給食に、賞味期限切れのソフトチーズが出された事を受けて開いたものです。19日の会議では納入された食材の賞味期限のチェックを徹底する事を改めて確認しました。給食調理員からは給食を作る時間と食材の納入時間が重なり、責任者が十分にチェックできない可能性があることから、業者に対して食材の納入時間を制限してほしいなどの意見が出されました。高松市教委では今回、出された意見を踏まえて来月中に、食材管理の方法などをまとめたマニュアルを作ることにしています。

メルパルク岡山、事実上譲渡へ
去年の郵政民営化に伴い、日本郵政が運営する岡山市のホテル、メルパルク岡山が、京都市の会社に事実上、譲渡されることになりました。日本郵政などによりますと、岡山や東京、横浜など、全国11のメルパルクで行っている婚礼や宿泊などの全事業から今年9月末で撤退するということです。土地と建物は、10月以降も日本郵政が保有し、京都に本社のあるブライダルサービス大手の、ワタベウェディングに賃貸し、運営を継続します。事業は、事実上譲渡されますが、従業員はワタベウェディングが引き続き雇用し、「メルパルク」の名称も残る方向だということです。郵政民営化関連法では、2012年3月までにメルパルクの売却、廃止が定められていて、日本郵政が引き受け先を探していました。メルパルク岡山は、1981年に営業を開始し、昨年度は、約24万人が利用していました。

丸亀うちわ、サミット会場で展示
香川県の伝統工芸品「丸亀うちわ」が、来月、開催される北海道洞爺湖サミットの取材拠点、メディアセンターに、展示されることになりました。丸亀市では、うちわの製作作業が大詰めを迎えています。丸亀市の作業所では、うちわのふちを揃えるなど、仕上げの作業が行われています。うちわには県デザイン協会などが、サミットに参加する8カ国のトップデザイナーに、「環境」をテーマに依頼した24種類のデザインが施されます。また、会場には、世界中から集まる報道関係者へのお土産用に、約2000本のうちわが用意されることになっています。完成した丸亀うちわは、来月7日から3日間、北海道留寿都村に設置される国際メディアセンターで、展示されます。

徳島・美馬署から逃走した男、高松で逮捕
徳島県警美馬警察署の留置場から17日夜に逃走した男が、18日夜、高松市内で、逮捕されました。また、逃走を手助けした女も逮捕されています。逃走の疑いで逮捕されたのは、香川県生まれで徳島市の風俗店手伝い、道久和吉容疑者(35)です。また、犯人隠避の疑いで、徳島市の無職中原民江容疑者(36)が逮捕されました。道久容疑者は今月2日に、香川県内で、ベビーカー5台を盗んだ窃盗容疑で、美馬警察署の留置場に拘置されていましたが、17日午後9時ごろに逃走していました。警察が行方を追っていたところ、18日、丸亀市内で、車で物損事故を起こした2人を発見、道久容疑者は、さらに別の車に乗り換えて逃走しましたが、18日夜、高松市国分寺町で逮捕されました。警察は、逃げた動機などについて厳しく追及する方針です。

岡山市の商店街で恐竜の化石レプリカ展示
岡山市の表町商店街に恐竜の化石を展示するスペース「カセキッサ」がお目見えし、話題となっています。この取り組みは岡山市の林原自然科学博物館が初めて行ったものです。カセキッサとは「化石」と「喫茶」を語呂合わせしたもので、喫茶店に入るような気軽な感覚で、化石を眺めてもらおうと名付けれられました。展示されているのは2億4500万年前から6500万年前の恐竜の化石のレプリカで、12種類が展示されています。レプリカの化石は色や形を忠実に再現していて迫力満点です。「カセキッサ」は今月22日まで岡山市表町のフリースペース「キャッチボール」に開設されています。

岡山駅で食育の日啓発活動
6月19日は「食育月間・食育の日」です。食育への関心を高める街頭キャンペーンがJR岡山駅で行われました。このキャンペーンは岡山県が行ったものです。JR岡山駅の地下改札口前広場で職員や、おかやま米大使、マスコットの「ももっち」などが食育の大切さや、県の取り組みを紹介したチラシを通勤通学客らに配りました。岡山県の3年前の調査では「朝食を毎日食べる人の割合」が20代・30代の男性では50%にも届かず、一人暮らしの男性の食事への意識の低下が問題になっています。食育は健康的な食生活を実践できる人づくりを目指したもので、2005年7月に施行した「食育基本法」で国や県などの取り組みが定められています。