何度も怒られて懲らしめようと先輩のウイスキーに洗剤入れる

　会社の先輩のウイスキーに洗剤を混ぜて飲ませたとして、警視庁少年事件課は１８日までに、傷害容疑で自動車用品販売会社社員の少年（１８）を逮捕した。寮内での規律について何度も怒られ「懲らしめてやろうと思った」などと供述しているという。

　調べでは、少年は５月９日午後８時ごろ、大田区の会社の独身寮で共用の冷蔵庫に入っていた先輩男性（２３）のウイスキーボトルに、液体の排水パイプ用洗剤を混入した疑い。男性は知らずに同１１時過ぎ、ウイスキーをジョッキに移して飲んだ。

　飲んだ瞬間、男性は味に異変を感じ、倒れた。居合わせた別の男性社員が１１９番通報して病院に救急搬送され、急性胃食道炎と診断。寮には被害にあった男性と少年の２人しか住んでおらず、男性が少年を追及すると、洗剤を混ぜたことを認めたという。

　少年は「『掃除がなっていない』と何回も注意されて腹が立った。硫化水素で人が死んだことを思い出し、懲らしめるつもりでやった」と供述。流しやトイレなど、共用部分の掃除を何度もやり直しさせられたり、ゴミ出しについて注意されたり、「（先輩に）あいさつしたのに無視された」などと話しているという。

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（2008年6月19日06時02分  スポーツ報知）