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【概況】
米国市場は、米S&P/ケース・シラーの2月米一戸建て中古住宅販売価格指数が過去最大の下落率を記録したことや米大手民間調査機関コンファレンス・ボード発表の消費者信頼感指数が5年ぶりの低水準となったことから軟調に推移したが、大きく売り込む材料にはならず、2日間の日程でスタートした連邦公開市場委員会(FOMC)をにらんで、次の一手をうかがう展開。ダウとS&P500が続落、ナスダックが小幅に続伸した。
本日の日経平均先物は、前場寄り付き前に発表された3月鉱工業生産が予想を大きく下回り軟調なスタートとなったが、売り一巡後は戻りを試す展開となり、一時はプラスに転じる場面もあった。しかし、FOMCに加え、週末の米雇用統計発表を前に身動きが取りづらく、戻り一巡後は崩れて3営業日ぶりに反落して終えた。
【日中の動きと解説】
(前場)

シカゴ日経先物終値(13910円)、前営業日終値(13890円)を大きく下回って取引開始。大きく売り込む動きにならなかったことから、徐々に戻りを試す展開となった。
13780円は先週の週始値。週足陽線を引く上で意識されたが、本日もここがポイントとなった。寄り付き直後のもみ合いを上抜けそうだったのでロングをかけてみたいが、売り目線が強く、戻したところを売られた。
本日は月末であり、投信設定や月足をどうするかが気になるところ。この時点では、やや遠い目標になってしまうが、やはり直近の戻り高値である14130円をどうするかに注目したい。
午前9時台前半は、売り圧力が強かったが、ところどころでまとまった買いが入り、戻りへの期待を抱かせた。
寄り付き直後の高値である13840円をなかなか抜けられなかったが、何度もからむので、このあたりもロングの狙いどころ。
4月28日終値の13890円や、シカゴ終値で4月28日に下落の起点となった13910円が気になる。
完全に戻りを試す展開となったが、やはりすんなりとは上には行かせてもらえなかった。高値警戒感が出やすいところなので仕方のないところ。
IR(13780円〜13870円)をからめて、13900円台をうかがい始めたが、売りを浴びせられ、かと言って本格的に調整するわけでもなく、ぎくしゃくとした動きになった。
基本は押し目買いだが、動くかどうか見えにくく、無理のない範囲でのエントリーが無難。午前10時450分を過ぎて、13910円を回復してきたが、ここでもすんなりと抜けられず、時間も時間なので、深追いはしづらい。
(後場)

やや荒っぽい展開。前場終値(13890円)を10円上回ってスタートし、ややもみ合った後、前営業日終値比プラス圏を固めると戻りを試す展開となった。
月足を考えるとやはり14000円台を意識したいところ。ただ、売り圧力も強かった。300〜500枚の買いが散発的に出たが、戻したところではもぐら叩きのように上値を押さえられた。
午後1時前の下落は、突然急変したような動きだった。特に目立って売り込む材料は見当たらなかったが、上昇を維持できる形勢ではないので、ロングの視点はいったん捨てるべきだろう。
また、今晩のFOMCを前に自力で動かすのは限界とみられたので、後は時間稼ぎモード。後場寄り付き直後、下支えとなった890を割ったあたりはショートを狙えた。
テクニカル的にとても説明のつかない動きだったので、まともに触れない。13800円台後半でのラリーが続いたので、押し目買い、吹き値売りを狙ってもいいが、突然豹変して逆を突かれても文句の言えないところである。
妙な形状の日足を形成しており、自力では相場を動かせない、情けない相場を象徴している。
【決算】
(海外)
米クレジット・カード大手ビザの第2・四半期(1−3月)は、純利益が前年同期比+27%の3億1400万ドル(1株利益0.39ドル)。特別項目を除いた1株利益は0.52ドルで、予想中心(0.44ドル)を上回った。営業収入は+21%の14億5000万ドル。
米クレジット・カード大手マスター・カードの第1・四半期は、純利益が+107%の4億4690万ドル(1株利益0.37ドル)。特別項目を除いた1株利益は2.59ドルで予想中心(2.00ドル)を大きく上回った。収入は+29%の11億8200万ドル。ドル安による為替差益やカード利用者数増が寄与した。
米鉄鋼大手Uスチールの第1・四半期は、欧州部門の低迷が響き純利益が−14%の2億3500万ドル(1株利益1.98ドル)。予想中心(1株利益1.82ドル)は上回った。売上高は、+36%の52億ドル。
同社は価格引き上げで、エネルギー、原材料価格の高騰を相殺できるとの見通しを示している。
(国内)
三菱商事の2008年3月期は、売上高が前年同期比+12.6%の23兆1030億円。純利益が+11.4%の4627億円。
2009年3月期通期の営業利益は+92.9%の6850億円を予想しており、予想中心(6200億円強)を上回っている。一方、純利益については5800億円で予想中心(6100億円強)を下回った。
コマツの2008年通期は、売上高が+18.5%の2兆2430億円。純利益は+26.8%の2087億円。
2009年3月期の通期の営業利益は+8.2%の3600億円を計画。予想中心とほぼ一致している。
【展望】
相変わらず、自力で相場を動かせない状況が続く。企業決算も峠を越えつつあり、ゴールデン・ウィーク開けにどのような動きを見せるかが焦点。ここまですっきりしないながらも底堅い動きが続いており、本物かどうかが試されそうだ。
経済産業省が発表した3月鉱工業生産は、生産指数が前月比−3.1%106.8で、2カ月ぶりの低下。予想中心(−0.7%)を大きく下回り、指数は2007年5月以来の水準となった。自動車、一般機械、橋梁など金属製品が足を引っ張った。
生産の基調判断については「横ばい傾向」のまま据え置いた。同時に発表した製造工業生産予測調査で4月が−0.3%で、5月は+3.4%と上昇を予測しているのが主な理由。
米国市場は、上昇トレンドを維持。今回でのFOMCでは、すでに25bpの利下げが織り込まれているが、これで利下げが打ち止めとなる見方が一般的だ。FOMC通過後、どのような動きになるのか、インフレ傾向を考えると、仮に金融市場の混乱が続いたとしても利下げ余地は限られており、真価が問われることになりそうだ。
米S&P/ケース・シラー発表の2月米一戸建て中古住宅販売価格は、主要10都市圏の価格動向を示す指数が前月比−2.8%の190.58。前年比では−13.6%で過去最大の下落率となった。
主要20都市圏では前月比−2.6%の175.94で、前年比−12.7%で、17都市圏で過去最大の下落を記録した。
米コンファレンス・ボード発表の消費者信頼感指数は前月比−3.6ポイントの62.3で2003年3月以来の水準。雇用に対する不安が高まっている。予想中心(62.0)はやや上回った。
【取引結果】
ロング中心。
(前場)13810L( 9:01)→830( 9:06) +20
13830L( 9:43)→890(10:27) +60
13910L(10:43)→920(10:47) +10
(後場)13900L(12:30)→950(13:21) +50
13890S(13:39)→880(13:42) +10
13870L(13:44)→880(13:45) +10
13860L(14:29)→870(14:30) +10
後場は14000円台の展開を期待したが裏切られ、ロングの確定が遅れた。
【概況】
米国市場は、米S&P/ケース・シラーの2月米一戸建て中古住宅販売価格指数が過去最大の下落率を記録したことや米大手民間調査機関コンファレンス・ボード発表の消費者信頼感指数が5年ぶりの低水準となったことから軟調に推移したが、大きく売り込む材料にはならず、2日間の日程でスタートした連邦公開市場委員会(FOMC)をにらんで、次の一手をうかがう展開。ダウとS&P500が続落、ナスダックが小幅に続伸した。
本日の日経平均先物は、前場寄り付き前に発表された3月鉱工業生産が予想を大きく下回り軟調なスタートとなったが、売り一巡後は戻りを試す展開となり、一時はプラスに転じる場面もあった。しかし、FOMCに加え、週末の米雇用統計発表を前に身動きが取りづらく、戻り一巡後は崩れて3営業日ぶりに反落して終えた。
【日中の動きと解説】
(前場)
シカゴ日経先物終値(13910円)、前営業日終値(13890円)を大きく下回って取引開始。大きく売り込む動きにならなかったことから、徐々に戻りを試す展開となった。
13780円は先週の週始値。週足陽線を引く上で意識されたが、本日もここがポイントとなった。寄り付き直後のもみ合いを上抜けそうだったのでロングをかけてみたいが、売り目線が強く、戻したところを売られた。
本日は月末であり、投信設定や月足をどうするかが気になるところ。この時点では、やや遠い目標になってしまうが、やはり直近の戻り高値である14130円をどうするかに注目したい。
午前9時台前半は、売り圧力が強かったが、ところどころでまとまった買いが入り、戻りへの期待を抱かせた。
寄り付き直後の高値である13840円をなかなか抜けられなかったが、何度もからむので、このあたりもロングの狙いどころ。
4月28日終値の13890円や、シカゴ終値で4月28日に下落の起点となった13910円が気になる。
完全に戻りを試す展開となったが、やはりすんなりとは上には行かせてもらえなかった。高値警戒感が出やすいところなので仕方のないところ。
IR(13780円〜13870円)をからめて、13900円台をうかがい始めたが、売りを浴びせられ、かと言って本格的に調整するわけでもなく、ぎくしゃくとした動きになった。
基本は押し目買いだが、動くかどうか見えにくく、無理のない範囲でのエントリーが無難。午前10時450分を過ぎて、13910円を回復してきたが、ここでもすんなりと抜けられず、時間も時間なので、深追いはしづらい。
(後場)
やや荒っぽい展開。前場終値(13890円)を10円上回ってスタートし、ややもみ合った後、前営業日終値比プラス圏を固めると戻りを試す展開となった。
月足を考えるとやはり14000円台を意識したいところ。ただ、売り圧力も強かった。300〜500枚の買いが散発的に出たが、戻したところではもぐら叩きのように上値を押さえられた。
午後1時前の下落は、突然急変したような動きだった。特に目立って売り込む材料は見当たらなかったが、上昇を維持できる形勢ではないので、ロングの視点はいったん捨てるべきだろう。
また、今晩のFOMCを前に自力で動かすのは限界とみられたので、後は時間稼ぎモード。後場寄り付き直後、下支えとなった890を割ったあたりはショートを狙えた。
テクニカル的にとても説明のつかない動きだったので、まともに触れない。13800円台後半でのラリーが続いたので、押し目買い、吹き値売りを狙ってもいいが、突然豹変して逆を突かれても文句の言えないところである。
妙な形状の日足を形成しており、自力では相場を動かせない、情けない相場を象徴している。
【決算】
(海外)
米クレジット・カード大手ビザの第2・四半期(1−3月)は、純利益が前年同期比+27%の3億1400万ドル(1株利益0.39ドル)。特別項目を除いた1株利益は0.52ドルで、予想中心(0.44ドル)を上回った。営業収入は+21%の14億5000万ドル。
米クレジット・カード大手マスター・カードの第1・四半期は、純利益が+107%の4億4690万ドル(1株利益0.37ドル)。特別項目を除いた1株利益は2.59ドルで予想中心(2.00ドル)を大きく上回った。収入は+29%の11億8200万ドル。ドル安による為替差益やカード利用者数増が寄与した。
米鉄鋼大手Uスチールの第1・四半期は、欧州部門の低迷が響き純利益が−14%の2億3500万ドル(1株利益1.98ドル)。予想中心(1株利益1.82ドル)は上回った。売上高は、+36%の52億ドル。
同社は価格引き上げで、エネルギー、原材料価格の高騰を相殺できるとの見通しを示している。
(国内)
三菱商事の2008年3月期は、売上高が前年同期比+12.6%の23兆1030億円。純利益が+11.4%の4627億円。
2009年3月期通期の営業利益は+92.9%の6850億円を予想しており、予想中心(6200億円強)を上回っている。一方、純利益については5800億円で予想中心(6100億円強)を下回った。
コマツの2008年通期は、売上高が+18.5%の2兆2430億円。純利益は+26.8%の2087億円。
2009年3月期の通期の営業利益は+8.2%の3600億円を計画。予想中心とほぼ一致している。
【展望】
相変わらず、自力で相場を動かせない状況が続く。企業決算も峠を越えつつあり、ゴールデン・ウィーク開けにどのような動きを見せるかが焦点。ここまですっきりしないながらも底堅い動きが続いており、本物かどうかが試されそうだ。
経済産業省が発表した3月鉱工業生産は、生産指数が前月比−3.1%106.8で、2カ月ぶりの低下。予想中心(−0.7%)を大きく下回り、指数は2007年5月以来の水準となった。自動車、一般機械、橋梁など金属製品が足を引っ張った。
生産の基調判断については「横ばい傾向」のまま据え置いた。同時に発表した製造工業生産予測調査で4月が−0.3%で、5月は+3.4%と上昇を予測しているのが主な理由。
米国市場は、上昇トレンドを維持。今回でのFOMCでは、すでに25bpの利下げが織り込まれているが、これで利下げが打ち止めとなる見方が一般的だ。FOMC通過後、どのような動きになるのか、インフレ傾向を考えると、仮に金融市場の混乱が続いたとしても利下げ余地は限られており、真価が問われることになりそうだ。
米S&P/ケース・シラー発表の2月米一戸建て中古住宅販売価格は、主要10都市圏の価格動向を示す指数が前月比−2.8%の190.58。前年比では−13.6%で過去最大の下落率となった。
主要20都市圏では前月比−2.6%の175.94で、前年比−12.7%で、17都市圏で過去最大の下落を記録した。
米コンファレンス・ボード発表の消費者信頼感指数は前月比−3.6ポイントの62.3で2003年3月以来の水準。雇用に対する不安が高まっている。予想中心(62.0)はやや上回った。
【取引結果】
ロング中心。
(前場)13810L( 9:01)→830( 9:06) +20
13830L( 9:43)→890(10:27) +60
13910L(10:43)→920(10:47) +10
(後場)13900L(12:30)→950(13:21) +50
13890S(13:39)→880(13:42) +10
13870L(13:44)→880(13:45) +10
13860L(14:29)→870(14:30) +10
後場は14000円台の展開を期待したが裏切られ、ロングの確定が遅れた。