日経225先物・オプション 本日の相場解説と明日の戦略

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3日ぶり反落、高値警戒感強く 米国イベントを前に動けず 4月30日の解説と展望

※いつもご覧いただいてありがとうございます。5月1日以降、当面の間、不定期更新となりますのでご了承ください。

【概況】
 米国市場は、米S&P/ケース・シラーの2月米一戸建て中古住宅販売価格指数が過去最大の下落率を記録したことや米大手民間調査機関コンファレンス・ボード発表の消費者信頼感指数が5年ぶりの低水準となったことから軟調に推移したが、大きく売り込む材料にはならず、2日間の日程でスタートした連邦公開市場委員会(FOMC)をにらんで、次の一手をうかがう展開。ダウとS&P500が続落、ナスダックが小幅に続伸した。
 本日の日経平均先物は、前場寄り付き前に発表された3月鉱工業生産が予想を大きく下回り軟調なスタートとなったが、売り一巡後は戻りを試す展開となり、一時はプラスに転じる場面もあった。しかし、FOMCに加え、週末の米雇用統計発表を前に身動きが取りづらく、戻り一巡後は崩れて3営業日ぶりに反落して終えた。
【日中の動きと解説】
(前場)
4月30日前場













 シカゴ日経先物終値(13910円)、前営業日終値(13890円)を大きく下回って取引開始。大きく売り込む動きにならなかったことから、徐々に戻りを試す展開となった。
 13780円は先週の週始値。週足陽線を引く上で意識されたが、本日もここがポイントとなった。寄り付き直後のもみ合いを上抜けそうだったのでロングをかけてみたいが、売り目線が強く、戻したところを売られた。
 本日は月末であり、投信設定や月足をどうするかが気になるところ。この時点では、やや遠い目標になってしまうが、やはり直近の戻り高値である14130円をどうするかに注目したい。
 午前9時台前半は、売り圧力が強かったが、ところどころでまとまった買いが入り、戻りへの期待を抱かせた。
 寄り付き直後の高値である13840円をなかなか抜けられなかったが、何度もからむので、このあたりもロングの狙いどころ。
 4月28日終値の13890円や、シカゴ終値で4月28日に下落の起点となった13910円が気になる。
 完全に戻りを試す展開となったが、やはりすんなりとは上には行かせてもらえなかった。高値警戒感が出やすいところなので仕方のないところ。
 IR(13780円〜13870円)をからめて、13900円台をうかがい始めたが、売りを浴びせられ、かと言って本格的に調整するわけでもなく、ぎくしゃくとした動きになった。
 基本は押し目買いだが、動くかどうか見えにくく、無理のない範囲でのエントリーが無難。午前10時450分を過ぎて、13910円を回復してきたが、ここでもすんなりと抜けられず、時間も時間なので、深追いはしづらい。
(後場)
4月30日後場













 やや荒っぽい展開。前場終値(13890円)を10円上回ってスタートし、ややもみ合った後、前営業日終値比プラス圏を固めると戻りを試す展開となった。
 月足を考えるとやはり14000円台を意識したいところ。ただ、売り圧力も強かった。300〜500枚の買いが散発的に出たが、戻したところではもぐら叩きのように上値を押さえられた。
 午後1時前の下落は、突然急変したような動きだった。特に目立って売り込む材料は見当たらなかったが、上昇を維持できる形勢ではないので、ロングの視点はいったん捨てるべきだろう。
 また、今晩のFOMCを前に自力で動かすのは限界とみられたので、後は時間稼ぎモード。後場寄り付き直後、下支えとなった890を割ったあたりはショートを狙えた。
 テクニカル的にとても説明のつかない動きだったので、まともに触れない。13800円台後半でのラリーが続いたので、押し目買い、吹き値売りを狙ってもいいが、突然豹変して逆を突かれても文句の言えないところである。
 妙な形状の日足を形成しており、自力では相場を動かせない、情けない相場を象徴している。
【決算】
(海外)
 米クレジット・カード大手ビザの第2・四半期(1−3月)は、純利益が前年同期比+27%の3億1400万ドル(1株利益0.39ドル)。特別項目を除いた1株利益は0.52ドルで、予想中心(0.44ドル)を上回った。営業収入は+21%の14億5000万ドル。
 米クレジット・カード大手マスター・カードの第1・四半期は、純利益が+107%の4億4690万ドル(1株利益0.37ドル)。特別項目を除いた1株利益は2.59ドルで予想中心(2.00ドル)を大きく上回った。収入は+29%の11億8200万ドル。ドル安による為替差益やカード利用者数増が寄与した。
 米鉄鋼大手Uスチールの第1・四半期は、欧州部門の低迷が響き純利益が−14%の2億3500万ドル(1株利益1.98ドル)。予想中心(1株利益1.82ドル)は上回った。売上高は、+36%の52億ドル。
 同社は価格引き上げで、エネルギー、原材料価格の高騰を相殺できるとの見通しを示している。
(国内)
 三菱商事の2008年3月期は、売上高が前年同期比+12.6%の23兆1030億円。純利益が+11.4%の4627億円。
 2009年3月期通期の営業利益は+92.9%の6850億円を予想しており、予想中心(6200億円強)を上回っている。一方、純利益については5800億円で予想中心(6100億円強)を下回った。
 コマツの2008年通期は、売上高が+18.5%の2兆2430億円。純利益は+26.8%の2087億円。
 2009年3月期の通期の営業利益は+8.2%の3600億円を計画。予想中心とほぼ一致している。
【展望】
 相変わらず、自力で相場を動かせない状況が続く。企業決算も峠を越えつつあり、ゴールデン・ウィーク開けにどのような動きを見せるかが焦点。ここまですっきりしないながらも底堅い動きが続いており、本物かどうかが試されそうだ。
 経済産業省が発表した3月鉱工業生産は、生産指数が前月比−3.1%106.8で、2カ月ぶりの低下。予想中心(−0.7%)を大きく下回り、指数は2007年5月以来の水準となった。自動車、一般機械、橋梁など金属製品が足を引っ張った。
 生産の基調判断については「横ばい傾向」のまま据え置いた。同時に発表した製造工業生産予測調査で4月が−0.3%で、5月は+3.4%と上昇を予測しているのが主な理由。
 米国市場は、上昇トレンドを維持。今回でのFOMCでは、すでに25bpの利下げが織り込まれているが、これで利下げが打ち止めとなる見方が一般的だ。FOMC通過後、どのような動きになるのか、インフレ傾向を考えると、仮に金融市場の混乱が続いたとしても利下げ余地は限られており、真価が問われることになりそうだ。
 米S&P/ケース・シラー発表の2月米一戸建て中古住宅販売価格は、主要10都市圏の価格動向を示す指数が前月比−2.8%の190.58。前年比では−13.6%で過去最大の下落率となった。
 主要20都市圏では前月比−2.6%の175.94で、前年比−12.7%で、17都市圏で過去最大の下落を記録した。
 米コンファレンス・ボード発表の消費者信頼感指数は前月比−3.6ポイントの62.3で2003年3月以来の水準。雇用に対する不安が高まっている。予想中心(62.0)はやや上回った。
【取引結果】
 ロング中心。
 (前場)13810L( 9:01)→830( 9:06) +20
     13830L( 9:43)→890(10:27) +60
     13910L(10:43)→920(10:47) +10
 (後場)13900L(12:30)→950(13:21) +50
     13890S(13:39)→880(13:42) +10
     13870L(13:44)→880(13:45) +10
     13860L(14:29)→870(14:30) +10
 後場は14000円台の展開を期待したが裏切られ、ロングの確定が遅れた。

2カ月ぶり一時14000円を回復 攻防一巡後は調整 4月28日の解説と展望

※5月から定期更新ではなく、しばらく不定期更新になります。ご了承ください。

【概況】
 週末の米国市場は、決算をにらみながらの展開。マイクロソフトが一部弱気な見通しを示したことから軟調に推移したが、米クレジットカード大手アメリカン・エキスプレスの減益幅が市場予想よりも小さかったことなどから安心感が広がり、ダウ、S&P500が続伸。ハイテク・セクターが弱含みだったナスダックが小幅反落した。
 本日の日経平均先物は、先週末の強い地合を引き継いで2カ月ぶりに一時14000円台を回復。しかし、上値は重く、後場に入って利食い売りが先行し、一時マイナス圏に転じる場面もあったが、押し目買いが入り、続伸して終えた。
【日中の動きと解説】
(前場)
4月28日前場













 寄り付き前の気配値がやや迷走したが、前営業日終値(13830円)を上回り、前営業日高値(13910円)との間にわずかな窓を開けて取引開始。週末のシカゴ日経先物終値(13960円)に対しては弱含んだ。
 底堅さを見せたので窓を埋めないことを確認してロング。14000円が視野に入ったが、本日も値動きが悪く、高値警戒感もあるので積極的になりづらかった。
 まずは2月の攻防から13900円台中盤をどうするか。二歩進んで一歩下がるというような動きで、午前9時30分頃、14000円にタッチした。
 14000円は心理的節目だが、ここで止めるのは非常に中途半端。次はIR(13920円〜14000円)ブレイクでどうするかだが、久々に14000円を抜けたはいいが、すっきりしなかった。
 何となく釈然としなかったが、価格操作、時間稼ぎになりつつあり、上昇途上でも戻り売りが強かったので、ロングの深追いは禁物。非常に触りにくかった。
(後場)
4月28日後場













 目先達成感から一転、調整モードとなった。前場終値(13970円)を10円下回って寄り付き、上下に方向感のない動きを続けた後、午後1時過ぎに日足窓を埋めると切れ込むような下落となった。
 しばらくどっちつかずの嫌な展開が続いた。そのままのらりくらり時間をつぶすのかと思われたが、売り仕掛けが入った。
 それまで上昇を支えていた日足窓を埋めたことで、それなりの調整が必要となる。ショートを狙いたいが、どこまで下げるか、やや見えにくかった。
 13880円、13860円あたりは、4月25日後場の日中足の節目。13830円は4月25日終値で、プラス圏とマイナス圏の重要な分岐点となる。いったん13840円で止めたのは分かりやすいところだった。
 プラス圏を守るのかと思いきや、再び崩された。今度は4月25日に週足陽線を引くために攻防した13780円をどうするか。そこも抜けてしまったので、それまで直近高値として意識された4月23日高値である13740円をどうするかというところだろう。
 最後の方は何となく雑な動きだったが、13750円タッチで目先の日足レベルの攻防は大体決着がついたようだった。
 そこからはどこまで戻せるか。腰折れの可能性に注意しつつ、13830円を越えてプラス圏を回復できるかを見極めたい。
 売り圧力が強かったが、途中からショート・カバーとみられる買いを巻き込み、勢いを取戻した。ここでは、下落の起点となった13910円を回復できるかが焦点。
 大引けにかけて何度かトライしたが、結局回復できなかった。
【展望】
 紆余曲折の末、14000円を回復した。今後は2月末につけた14130円を回復できるのか、ここで達成感が出て、下落に転じるのかというところ。本日の動きを見る限り、上値を試したい意欲は何となく感じられる。
 ただ、積極的に上値を目指して買っていくという感じではなく、引き続き、米国市場や為替の動きをうかがいながらの動きなので気をつけたい。
 先週後半から国内でも決算発表が本格化しているが、先週末時点の日経平均予想EPSは839円。PER20倍ベースでは16500円超となる。これまで850円前後で推移していたので、やはり企業業績のスローダウンの様子がうかがる。今後も決算には注目したいところだ。
 米国市場は、さらにひと伸びあるのかどうかが焦点。決算シーズンが終わると、手掛かりが乏しくなり、例年5月、6月は売られやすい時期でもあるので注意が必要だ。特に5月中旬はヘッジファンドの解約期限にあたる。
【取引結果】
 高値づかみ、安値叩きに気をつけながら。
 (前場)13940L( 9:00)→950( 9:02) +10
     13960L( 9:15)→970( 9:17) +10
     13990L( 9:58)→000(10:03) +10
 (後場)13950S(12:31)→940(12:40) +10
     13910S(13:13)→890(13:16) +20
     13790L(13:43)→820(13:45) +30
     13840L(14:09)→850(14:18) +10
     13870L(14:30)→900(14:56) +30
 13830円を守るかと思っていたので、ショートは手が出にくかった。

相場が動く時

 週末の米国市場は、前日取引終了後に発表された米ソフトウェア大手マイクロソフトの決算で、一部弱気な先行き見通しが示されたことから、軟調気味に推移しましたが、米クレジットカード大手アメリカン・エキスプレスの決算が減益となったものの市場の予想を上回り、米国景気の減速の影響が深刻化していないとの見方から、取引終了に欠けて持ち直しました。ダウとS&P500は続伸、ハイテク・セクターが弱含んだナスダックは反落しました。
 為替がドルが対円、対ユーロで持ち直し、円はユーロに対してやや強含みで推移しています。
 米アメリカン・エキスプレスの第1・四半期は、信用収縮の影響で純利益が前年同期比−6%の9億9100万ドル(1株利益0.85ドル)。継続事業ベースの1株利益は0.84ドルで予想中心(0.80ドル)をやや上回りました。収入は+11%の72億ドル。
 米国市場は、前日それなりの値幅を伴って上昇していることからスロー・ダウンした形ですが、高値をうかがう形勢は変わっていません。戻せるところまで戻せないと落ち着かなくなっているので、ダウが13000ドルを抜けてどこまで戻すか来週以降注目したいところです。
(週明けの見通し)
 シカゴ日経先物終値は13960円で週末の大証終値を130円上回りました。昨日マークした戻り高値(13910円)も越えており、米国市場がすっきりした動きにならなかったのが気になるものの、14000円を視野に攻防を繰り広げることになりそうです。
■自力で動けない中で■
 最近の相場の特徴は日頃、何度も繰り返していますが、自力でトレンドを作れないことです。ギャップで上げ下げして、限られたレンジの中で上下するという動きが続いています。
 昨日も一見、相場が動いたように見えますが、目に見える範囲で上昇したに過ぎません。本気でトレンドを形成するなら、率先して14000円台に乗せるべきでしょう。米国市場や為替動向をうかがいながらの窮屈な動きが続いています。
 こういう局面では、各種テクニカル指標やボリンジャーバンド、移動平均線、一目均衡表などまるで役に立たないばかりか、個人投資家をだますためのツールにすら見えます。
 トレンドラインやチャートパターンなど、生のチャートに基づいた分析も役に立たない場面もあり、売買の勢いや、細かい値動き、節目を追って、トレードするしかありません。
■値が動く場面■
 そのような状況下でも、まともに相場が動くことがあります。そこを狙ってトレードすることはとても重要です。
 値がよく動く場面としては、激しく動く順に月足、週足、日足がからみの動きになるところです。
 昨日は、週足で陽線を引くかどうかがポイントとなったので、この1週間で一番値動きがよかったと言ってもいい日でした。
 こういう日はデイ・トレードであっても、週足をにらみながら臨む必要があります。
 と言っても大層なことではなく、週始値の13780円、それまでの週高値の13790円を押さえていれば、動きに振り回されることはなかったと思います。
 週足レベルの動きが出るのは週初、週末と、場合によっては週央の大体、週1〜3回くらいです。
 日足レベルでは、どんなボラティリティが低い日でも毎日動いています。「上昇」「下落」「現状維持」の3パターンで、直近に節目となった価格をにらみながら、上値や下値を試したり、限られた範囲で差し障りのない動きをします。
 月足がらみとなると、非常に大きなエネルギーが発生します。基本的には月初、月末、月央ということになりますが、昨年7月以来の暴落局面では、常に月足を意識した動きになりました。
■動きやすい時間帯■
 値動きしやすい時間帯としては何と言っても、前場寄り付き直後の30分〜1時間でしょう。経験則から分かりやすいと思います。
 最近はすっきりしない動きになることが多いですが、この時間帯の攻防で、大抵の場合、日足で陽線か陰線か、おおまかな決着はつきます。
 また、直近の節目をブレイクするのか越えられないのか、割るのかキープするのかの攻防もこの時間帯が多いです。
 次に動きやすいのは、やはり後場寄り付き直後でしょう。普通は前場のトレンドの後追いに終わりますが、時々、前場以上に大きな動きになることがあります。
 以前は、10時、14時とか、毎正時、毎時30分に仕掛けが入ることがあり、「スタート・タイマー」と表現されることもありましたが、最近はそういうこともすっかりなくなりました。
■動かない時間帯■
 最近は、前場寄り付き直後、後場寄り付き直後に、動いてしまえば、後は時間稼ぎに終わってしまうことが多くなりました。
 昨日のように値動きがよい日でも、後場後半はだらけた動きでしたし、今週前半は狭い値幅に釘付けとなり、日中の取引時間が無意味に感じられることが少なくありませんでした。
 以前は動かない時間帯でも、翌日以降をにらんで、何らかの方向性を打ち出してくることがありましたが、最近は先行きが見通しにくいということなのでしょうが、全く意味不明な値動きに終始することが多いです。
 一昨日後場終盤の動きと、昨日前場の動きは何か整合性が感じられるでしょうか?一昨日後場後半は調整の時間だったと言われればそれまでですが、ちぐはぐな印象は否めません。
 時間稼ぎどころか、単に時間をやり過ごしているだけということも多いので、動きのないところでは、「こういうものなんだ」と達観する気持ちで、冷静に対処することが大切です。

高値圏で終える 4月25日のイブニング・セッション

【概況】
 やや安め寄り付きとなったが、ほぼ右肩上がりで上昇し、直近高値圏で終えた。出来高もやや多かった。
【解説】
 イブニング・セッションだけを見ると、今後に期待を抱かせる動き。日中、怪しげな動きもあったが、本日くらいはポジティブに考えたい。
 とは言え、限られた値幅での動きで、上下にどう動いてもおかしくないので、トレードはしづらい。
【展望】
 再び強含みだが、何でもありだろう。少しは自律的な動きを期待したいが、粛々と値動きを追いかけるしかない。

反発、6週連続で週足陽線 14000円台視野に 4月25日の解説と展望

【概況】
 米国市場は、序盤、軟調な滑り出しとなったが、米投資銀行メリルリンチが配当継続を決めたことが好感されたほか、3月米耐久財受注が比較的堅調な内容で、ハイテクセクターを中心に堅調な業績への期待感から3指数ともに続伸した。
 取引終了後に発表された、米ソフトウェア大手マイクロソフトの決算は、増収減益となったが、通期の利益見通しが市場予想を上回った。ただ、今四半期の見通しが失望感を誘い、マイクロソフト株は時間外でやや軟調に推移した。
 本日の日経平均先物は、連れ高する形で、朝方から買い優勢でスタート。直近の戻り高値を更新。後場伸び悩む場面もあったが、6週連続で週足陽線となり、14000円台が視野に入る位置で終えた。
【日中の値動きと解説】
 何の前触れもなく突然動くのが最近の特徴。一日一日の動きに整合性がないので分かりにくいところ。
 週末なので週足をどうつくるかを念頭に入れてトレードしたい。
(前場)
4月25日前場














 昨日終値(13580円)を上回り、昨日後場戻り高値(13650円)近辺での取引開始。シカゴ日経先物終値(13720円)に対しては弱含んだが、朝方の売買一巡後は仕掛け的な買いが入って、吹き上げるように上昇した。
 寄り付き直後は、13650円をキープできるかがポイント。売られる場面もあったが、割らずに昨日高値(13680円)を抜けてきたので、買ってみたい。
 本日は週末なので先週まで5週連続陽線の週足が意識される。今週始値(13780円)、今週高値(13790円)あたりがとりあえずの上値目処。今週高値を1ティック上抜けてきたのはいかにもという感じだった。
 ここで上への布石をつくった上で、後は、いったん調整を入れて様子見。崩れなければ、13800円以上が視野に入るが、底堅さはあったが、どうも上値も重かった。
 何となく心もとない動きだったが、13800円を越えてきた。手出ししにくいところだが、13800円タッチでいったん押し戻されて、再度トライしたところが狙い目。
 IR(13650円〜13800円)ブレイクとからめて、素直に抜けるかと思いきや13800円を越えてからも売り圧力が強いので、深追いはできなかった。上値目処としては2月末の攻防から13800円台後半から13970円、あわよくば14000円台にトライするかというところだろうか。
(後場)
4月25日後場













 いきなり軟調なスタートだったが、週足陽線を引くかどうかを試す最終局面だった。前場の13650円での攻防に似ていた。割らないなら、高値圏をうろつくか、さらに上値を試す可能性がある。ここもやや不安な動きではあったが、替えるところだ。
 もったいをつけた動きだったが、午後1時前に前場高値(13850円)をブレイク。戻したところを売られて安定しなかったが、底堅さは見られた。
 押して反発したあたりはロングの仕込みどころ。ただ、目標がやや見えづらかった。13910円は2月にも節目となったポイント。
 そこからの崩れ方は、ひどかったが、週末であることやロングの手仕舞いが出やすい時間帯であることを考えると仕方ないだろう。
 一気に下げたが、崩れたところを売るより、押し目を拾う方が素直な感じがした。後場寄り付き直後に週足陽線をめぐる攻防は決着がついている感じだったので、値を維持する限りは、下げ止まったところでロングだろう。
 ただ、このあたりから、毎度おなじみの上下どちらにも動けないので、ただ流しているというだけのモードだった。
 お付き合い程度で押し目買いか吹き値売りというところ。際どい場面もあったが、さすがに週足陽線は守りたいところだろう。
【決算】
(海外)
 米マイクロソフトの第1・四半期は、純利益が前年同期比−11%の43億9000万ドル(希薄化後1株利益0.47ドル)で減益となったが、予想中心(1株利益0.45ドル)は上回った。売上高は+0.4%の144億5000万ドルで増収。
 同社の通期の1株利益予想は2.13−2.19ドルで、予想中心(2.00−2.20ドル)を上回る強気の内容。売上高D見通しも669−680億ドルで、予想中心(665億ドル)を上振れている。
 ただ、4−6月期予想が市場予想の下限となったことから、同社株は軟調に推移した。
(国内)
 新日鉄の2008年3月期は、売上高が前年同期比+8.6%の27兆8294億円。純利益は−5.2%の2358億円。
 2009年3月期通期の経常利益予想は、−34.4%の3700億円。予想中心(5500億円弱)を大きく下振れた。
 ホンダの2007年度は、売上高が+8.3%の12兆28億円、純利益は+1.3%の6000億円。2008年度の純利益予想は−18.3%の4900億円。
 マツダの2008年3月期は、売上高が+7.0%の3兆4757億円、純利益は24.5%の918億円。
 デンソーの2008年3月期は、売上高が+11.5%の4兆250億円、純利益が+19.1%の2444億円。
 2009年3月期通期の営業利益予想は−17.1%の2890億円で、予想中心(3536億円)を下回った。
 アイシン精機の2008年3月期は、売上高が+13.5%の2兆7004億円、純利益は+37.0%の916億円。
 東芝の2008年3月期は、売上高が+7.8%の7兆6680億円、純利益は−7.3%の1274億円。
 2009年度の営業利益予想は、+21.8%の2900億円。
 シャープの2008年3月期は、売上高が+9.3%の3兆4177億円、純利益は+0.2%の1019億円。
 2009年3月期の営業利益予想は、+6.2%の1950億円。予想中心(2000億円強)を下回った。
 エルピーダメモリの2008年3月期は、売上高が−17.3%の4054億円、最終損益は235億円の赤字転落。前年同期は529億円の黒字だった。
 日本郵船の2008年3月期は、売上高が+19.4%の2兆5846億円、純利益は+75.5%の1141億円。
 2009年3月期の営業利益予想は+5.9%の2140億円で、予想中心(2100億円弱)を若干上振れた。
 商船三井の2008年3月期は、売上高が+24.1%の1兆9456億円、純利益は+57.4%の1903億円。
 2009年3月期の営業利益予想は−3.9%の2800億円。予想中心(2800億円強)を若干下振れた。
【展望】
 来週は、29日から30日にかけての米連邦公開市場委員会(FOMC)、30日の1−3月米GDP、2日の4月米雇用統計などビッグ・イベントが相次ぐ。国内でも決算シーズン真っ盛りだ。
 昨日まで魂が抜けたような状況だったが、改めて上値に未練がある様子はうかがえる。ただ、やはり今日も単に連れ高したに過ぎないレベル。米国のご機嫌をうかがいながらという状況は変わらない。
 なぜ、昨日後場終盤、崩れなければならなかったのか。だれもしっかりした先行き見通しを持っておらず、その日限りの行き当たりばったりの動きを続けている。
 来週は月末なので、月足をどうするかという視点で臨みたい。14130円を目指せる位置にはあるが、やはりギャップ・アップでないと難しいのだろうか。
 米国市場は何とか上値をうかがえそうな形勢。ダウは13000ドル乗せが視野に入る。しばらくは企業業績をにらみながらの戻りを試す展開が続きそうだ。
 来週のFOMCでは、25bpの利下げがすでに織り込まれているが、これで利下げが打ち止めとなるとの観測が急速に広がっている。信用不安は一段落した感じだが、いつどこで地雷が炸裂するか分からず、警戒感は怠らないようにしたい。
 繰り返しになるが、信用不安は一服したに過ぎず、金融機関を取り巻く情勢が根本から変化したわけではない。
 米商務省発表の3月米新築住宅販売は、前月比−8.5%の52万6000戸。予想中心(58万戸)を大きく下回った。在庫は前月より5000戸減の46万8000戸で11カ月分に相当。
 米商務省の3月米耐久財受注は、前月比−0.3%。予想中心(前月比変わらず)を下振れた。輸送機器を除いたベースでは+1.5%で予想中心(+0.4%)より強い内容だった。また、国防関連を除いたベースでも堅調だった。
【取引結果】
 週足を意識してトレード。
 (前場)13670L( 9:02)→780( 9:18) +110
     13800L(10:39)→810(10:40) + 10
 (後場)13810L(12:46)→820(12:51) + 10
     13870L(13:23)→890(13:28) + 20
     13840L(13:56)→850(13:59) + 10
     13840L(14:35)→860(14:40) + 20
 大体のポイントは外していなかったと思う。もう少し粘ってもよかった。

日中のレンジで推移 4月24日のイブニング・セッション

【概況】
 日中のレンジをはみ出ない範囲での攻防となった。引けにかけてやや弱含みとなり、日中安値圏で終えた。
【解説】
 後場は緩やかな下落トレンドを描いたが、その範囲内での値動き。依然として持ち合いを形成している。
 ほぼ一本調子で下げているが、エントリーしにくい。
【展望】
 明日も明日の風が吹くだろう。トレンドが見えないのでもどかしいが、気長にやるしかない。

2日続落、方向なく推移 先行き見通せず 4月24日の解説と展望

【概況】
 米国市場は、企業決算発表にらみの展開。米金融保証大手アムバック・フィナンシャル・グループが市場予想を上回る赤字を計上する一方、米航空宇宙大手ボーイングが好調で、強弱まちまちとなったが、ハイテクセクターの決算がおおむね堅調だったことなどが下支えとなり、3指数ともに反発した。
 取引時間終了後に発表された米情報機器大手アップルの決算は、まずまずの内容ですが、先行き見通しが市場予想を下振れた。
 本日の日経平均先物は、このところ自力で相場を動かせない中、持ち合いを形成。やや乱高下気味に推移し、結局、2日続落で終えた。
【日中の動きと解説】
 本日も限られた範囲での攻防。ただ、前場の動きは今後の方向性を考える上で重要と考えられる。途中からは持ち合いムードが強まり、乱高下気味に推移したので、動きに振り回されないよう気をつけたい。
(前場)
4月24日前場













 昨日終値(13620円)と同じ位置で取引開始。シカゴ日経先物終値(13680円)に対しては弱含んだ。
 昨日後場のすっきりしない攻防で、13600円台にはあちらこちらに節目ができている。崩れ気味に下げたが下げ渋っていたので、いったん戻りを試したいところ。ただ、寄り付き直後やや弱含んだのが気になった。
 もみ合いを上抜けそうだったので、買ってみたいが、売り圧力が強く、非常にうざったかった。特に13640円で異常に押さえられ、ロングの深追いはしづらかった。結局、シカゴ終値タッチまで戻したが、嫌な動きだった。
 攻防一巡後、寄り付き直後の安値13610円、昨日後場安値13600円を抜けそうなところはショートを狙える。ただ、これまで比較的底堅い展開が続いているので、どこまで下げるか不透明だった。
 直近の動きから13510円〜13530円が視野に入るが、一応抵抗帯として機能した形だった。
 いつになく売り圧力が強かったが、一気に崩れない限り、安易に売れないし、深追いもしづらい。むしろ、底固めできればロングのチャンス。
 日中足が醜い形になっており、13500円タッチは下値の確認などそれなりに理由はあるようだが、どちらかというとオーバーシュートだろう。
 完全に下落から上昇に転じたので、早めにロングを仕込めば、あとは直近の戻り高値を追いながら、それなりの戻りを期待したい。
 前場寄り付き直後の13610円タッチあたりが限界かと思われたが、予想以上に強かった。
(後場)
4月24日後場













 持ち合いを形成した。前場終値(13640円)を30円下回ってスタート。前場の戻り局面でかなり売られていたので、ずっと弱含みの様子はうかがえた。
 売りが先行したが、その一方で、時折大口の買いが入ったことにも気をつける必要がある。ショートの深追いはしにくかった。
 勢いよく切り返し、前場終値とのギャップを埋めにかかったあたりはロングを狙える。前場戻り限界となった13650円で止まったのは妥当なところだろう。
 その後は、上下に動きが撮りづらく、持ち合いを形成しているような感じだった。高値づかみ、安値叩きに気をつけたいところ。狙うなら押し目買い、吹き値売りだが、突然豹変しないとも限らないので、注意が必要だ。
 午後1時過ぎから1時間近くにわたって、方向感のないラリーが続いたが、上値の重さが感じられた。また、13650円、13640円、13620円でダブルトップのようなフォーメーションを形成。そのまま下に流れたので、下向きの可能性が高まる。
 午後2時過ぎからロングの手仕舞いと見られる売りが出て、崩れ気味に推移。13560円、13570円あたりで粘ったが、とても耐えられそうにないので売ってみてもよい。
 ただ、前場安値圏では底堅さを見せたので、ここも深追いは禁物。
 崩壊間際で止めたという感じで、持ち合いをかろうじて維持し、終盤にかけてただあてもなく流したという感じだった。
【決算】
(海外)
 米アムバック・フィナンシャル・グループの第1・四半期は、16億6000万ドルの赤字(1株損失11.69ドル)。前年同期は2億1330万ドルの黒字(1株利益2.02ドル)。
 諸項目を除いた1株損失は6.93ドルで、予想中心(1株損失1.82ドル)を大幅に上回る赤字幅となった。
 米ボーイングの第1・四半期は、純利益が前年同期比+38%の12億ドル(1株利益1.62ドル)で、予想中心(1.36ドル)を上回った。売上高は+4%の160億ドル。
 次世代旅客機「787」の納入が再三延期されたが、世界的に商用機の需要が旺盛で好業績に寄与した。通期の見通しは据え置いている。
 米アップルの第2・四半期(1−3月)は、純利益が+36%の10億5000万ドル(1株利益1.16ドル)で予想中心(1株利益1.07ドル)を上回った。売上高は+43%の75億1000万ドル。パソコンや携帯用音楽端末が好調だった。
 同社は第3・四半期の見通しを発表。1株利益は1.00ドルで、予想中心(1株利益1.11ドル)より控えめの予想。売上高は72億ドルで、予想中心(71億6800万ドル)をやや上回った。
 米コーヒーチェーン大手スターバックスは、米国の景気減速を受けて、第2・四半期の1株利益予想について、市場予想(中心0.21ドル)を下回る0.15ドルになるとの見通しを示した。
(国内)
 JFE・HDの通期は、売上高が前年同期比+8.6%の3兆5398億円、経常利益が−2.1%の5029億円、純利益が−12.6%の2618億円だった。エネルギー、原材料価格の高騰が響いた。2009年3月通期業績見通しについては、鋼材価格交渉中のため開示しなかった。
【展望】
 本日も結局、限られた範囲での攻防に終始した。日足は崩壊しつつあるが、ぎりぎりのところで踏みとどまっている。最近はここから、ギャップ・アップで生き返るというパターンが多いが、今回はどうなるか。
 底堅さは見せるが、今ひとつ盛り上がりに欠け、価格操作によってつくられた相場という印象が否めない。
 米国市場は再び次の一手を探る展開。金融機関や金融保証会社の悪い内容の決算にもかかわらず、底堅さを見せている。戻せるところまで戻そうということなのだろうが、浮ついた印象は否めない。
 金融不安は第1ラウンドが終了したに過ぎず、これから第2、第3の波が押し寄せることが予想される。これまで通りのビジネスモデルが通用するはずもなく、世界的に資金がだぶついている中、不良資産の整理に、果たして収益が追いつくのか注視する必要がある。
 世界経済は総じて堅調だが、米国景気の減速がある程度、影響を及ぼすことは必至で、デカップリング(非連動)がどこまで信用できるのかが試されそうだ。
【取引結果】
 取れそうなところで。
 (前場)13630L( 9:01)→640( 9:04) +10
     13600S( 9:27)→580( 9:28) +20
     13520L(10:03)→600(10:42) +80
 (後場)13590S(12:32)→580(12:36) +10
     13620L(12:46)→640(12:47) +20
     13600L(13:25)→610(13:27) +10
     13570S(14:13)→560(14:20) +10
 前場、ほぼ底値でロングを仕込め、値幅を取れたのが大きかった。

狭い値幅で釘付け 4月23日のイブニング・セッション

【概況】
 日中終盤にかけてやや崩れたが、やや持ち直し、上下わずか30円幅で膠着状態となった。
【解説】
 後場、下げ渋るような動きを見せており、戻りを入れてもいいところだったが、中途半端な上、値動きも最悪だった。
【展望】
 自力ではレンジをブレイクすることもトレンドを形成することもできない。限られた値幅を有効に活かす以外にないだろう。
 守りに徹するしかない。

朝安後、戻り試す 直近高値圏では上値重く 月23日の解説と展望

【概況】
 米国市場は、前日取引終了後に決算発表した米半導体大手テキサス・インスツルメンツが先行き弱気な見通しを示したことや、原油高騰が続いていることから実体経済に対する影響への懸念が広がり、ダウとS&P500が続落、ナスダックが反落した。
 取引終了後に発表された米ネット検索大手ヤフーの決算は予想を上回る内容だった。
 為替はドルが対ユーロで欧州中央銀行(ECB)幹部が利上げを示唆したことから、史上最安値水準。対円でもやや弱含み。
 本日の日経平均先物は、朝方下値を確認した後は、積極的な押し目買いが入り、堅調な展開に。直近高値圏まで
【日中の動きと解説】
 久しぶりにいい動きになったが、限られた値幅でしか動いていない。前場の動きなどは、昨日後場、あってもおかしくはなく、特定の思惑のある人達が無理に価格操作してつくった相場に過ぎず、自力で本格的なトレンドを打ち出すには至っていない。
(前場)
4月23日前場














 昨日終値(13560円)、シカゴ日経先物終値(13555円)を下回り、日足で窓を開けて取引開始。寄り付き直後、やや方向感が対立したが、300枚、400枚超の仕掛け的な買いが入って、もみ合いを抜けると、徐々に戻りを試す展開となった。
 あちらこちらに日足窓が開いているので、これらをどうするのかが焦点。窓を開けたままだと、日足レベルで崩壊モード。窓を埋めるようなら、少なくとも崩壊を食い止めることになる。
 やや怪しげな動きもあったが、午前9時15分過ぎに昨日安値(13530円)を回復して、強引に崩壊を回避した形。荒っぽい動きなので、乗りにくいが、動きが落ち着いたところで、値動きを丹念に追いながら、次の一手を読んでいくしかない。
 とりあえず、昨日安値との間にできた窓を埋め切ったので、達成感が出てもおかしくはないが、かなり買い意欲の強さがうかがえた。
 13580円は昨日後場戻り限界となったポイントで、いったん止まったのは理解できるところ。
 IR(13460円〜13580円)ブレイクに期待がかかったが、迷走気味の動きを見せる場面がありうざったかった。
 ブレイクしたところで昨日高値の13610円、一昨日の日足との間にできた窓上限の13650円が視野に入る。
 13650円を回復できるかどうか、強弱の試金石となったが、ややあやふやな動きを見せつつも、何とか奪回し、昨日安値との間につくった窓埋めと合わせて、日足は完全に崩壊を回避した。目先ここで達成感が出てもおかしくはないところだ。
(後場)
4月23日後場












 戻り一巡後は魂が抜けたような動きだった。前場終値(13660円)より上に40円のギャップをつけて13700円台でスタート。余勢を駆って戻りを試し、買いが優勢の状態が続いたが、上値を押さえられ、一巡後は徐々に後退した。
 かなり上を意識した動きだったが、直近高値圏なのでロングは気を付けたい。4月21日の攻防から13700円台前半は節目がばらけており、何を目指しているのか分かりにくかった。13740円で止めたのはやや中途半端な印象がある。
 逆に上に抜けられないので、ショートを狙えるが、途中までは中途半端に買いが入り、忍耐が必要だった。前場終値との間にギャップができているので目安にしたい。
 結果的に大引けにかけて緩やかな下落トレンドを形成したが、ギャップを埋めてからは、戻りを売るよりも、下げ渋ったので、押し目を買う方が分かりやすかったような気がする。
 日足窓を埋めてしまい、前場やるべきことはやってしまったので、適当に流しているという感じだった。
 午後2時以降は、大引けにかけてロングの手仕舞いが出ることが予想されたので、適宜押し目買いなり吹き値売りを狙ってもいい。上下に適度な値幅があり、やりやすかった。
 買いが先行した後場寄り付き直後と、売り進まれた大引け間際の動きの間の落差が大きく、値幅はあったが、本日も一体何を目指しているのか、不可解な動きだった。
 まだ何となく上値に未練がある様子はうかがえる。
【決算】
 米ヤフーの第1・四半期は、純利益が前年同期比3.8倍の5億4220万ドル(希薄化後1株利益0.37ドル)で、中国アリババ・ドット・コム関連の利益が寄与した。一時要因を除いた1株利益は0.11ドルで予想中心(0.09ドル)を上回った。
 売上高は+9%の18億2000万ドル。同社は2008年通期の売上高見通しについて、1月時点の予想を据え置いた。
 米マクドナルドの第1・四半期は、純利益が+24%の9億4610万ドル(1株利益0.81ドル)。予想中心(1株利益0.70ドル)を大きく上回った。売上高は+6%の56億1000万ドル。
 アジア、欧州などで好調だったが、3月の米国内既存店売上高は5年ぶりに減少。米国の景気減速の影響が鮮明となっている。
 米通信大手AT&Tの第1・四半期は、純利益が+21%の34億6000万ドル(1株利益0.57ドル)。特別項目を除いた1株利益は0.74ドルで市場予想通りだった。売上高は+6.1%の307億ドル。 
【展望】
 上下どちらでもありな形勢。できれば、14000円を試した方が分かりやすいが、本日終盤の値の消し方から考えて、過度な期待は禁物だ。無理に価格を維持している様子がうかがえる。
 米国市場に連動して、日中は動ける範囲でしか動けないので、かごの中の鳥のような状態だ。分かりやすいと言えば、分かりやすいが、物足りないことこの上ない。特別な相場観がなくとも、日中の節目さえ追っていれば、それなりに稼げる地合だ。
 米国市場は、次の一手待ちの状況。主要企業の決算に一層の注目が集まっている。米国景気の減速が鮮明となる中、比較的好調なアジア、欧州での業績好調が見込め、デカップリング(非連動)が本物かどうかが最大の焦点。
 また、すでに発表済みの企業決算は強弱まちまちだが、トータルで世界的な信用収縮、世界景気減速の影響がどの程度なのかを見極める必要もある。
 住宅市場の低迷に歯止めがかからない。全米不動産業協会発表の3月米中古住宅販売は、前月比−2%の493万戸。予想中心(492万戸)よりやや上振れた。
 在庫は+4万戸の406万戸で9.9カ月分に相当。販売価格の中央値は前年比−7.7%の20万700ドルだった。
 米大統領選は、ペンシルバニア州で民主党の予備選が行われ、事前の予想通りヒラリー・クリントン上院議員がオバマ上院議員に10ポイント近い差をつけて勝利。候補者選考レースはしばらく混戦が続きそうだ。
 米国ではどのように受け止められているのか分からないが、すっかり間延びしてしまった感があり、有権者の間にしらけた空気がただよっているような気がする。
 下馬評では8年ぶりに民主党の大統領が返り咲きが有力視されているが、いざ本選になると、共和党のマケイン候補が少なくとも善戦する可能性が高い。
 当事者間の出来レースなのか、それとも本気でやっているのか、相場同様、予想しづらくなっている。
【取引結果】
 それなりに乗れた。
(前場)13510L( 9:15)→530( 9:17) +20
    13560L(10:12)→610(10:36) +50
    13650S(10:46)→640(10:51) +10    
(後場)13710L(12:31)→720(12:36) +10
    13720S(12:40)→710(12:48) +10
    13700S(13:00)→670(13:21) +30
    13660L(14:10)→670(14:17) +10
    13640L(14:38)→660(14:42) +20
 前場慎重になり過ぎて上昇に乗り遅れた。

高値うかがう 4月22日のイブニング・セッション

【概況】
 日中の高値圏で膠着状態が続いた。最後に日中高値(13610円)をわずかに抜けて終えた。
【解説】
 日中、訳の分からない動きに終始したが、値幅は小さいものの、イブニング・セッションの方が高値をうかがっているというサインが見えて、動きが分かりやすかった。
 ただ、板は厚いが、出来高はイマイチで売買の根拠を見出しにくい。
【展望】
 言うまでもなく、今晩の米国市場次第。上下どちらもありだが、日中の動きから調整完了という感じではある。
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