懐かしがっている暇は無い |
1年ぶりに帰ってきました! 懐かしいです。発車メロディがなぜか途中で途切れる池袋駅の東武東上線も,樹林公園を優雅に散歩するゴールデンレトリバーも,なぜか料金先払いの西武バスも,寮の門にいる警備員のおっちゃんも,白壁に囲まれてただただ殺風景な寮の個室も,教壇から一望できる階段型教室も,すべて1年前のままです。ついでに,戻ってきた自分も,1年前のまま・・・だったら非常にまずいわけですが(汗)。
クラスの顔ぶれも懐かしいですね。まぁ,正直に言うと,名前を忘れてる人も何人かいましたけど(苦笑)。名簿を見てあわてて思い出しました。つくづく1年という歳月の長さを感じます。前期に比べると,みんな表情がどことなく自信に満ちているような気がしました。「実務修習を,頑張った人と,そうでない人との差の開きは大きい」・・・かつてそうおっしゃった教官の言葉が頭をよぎります。
大講堂で開始式を終えた後,教室で一人ずつ,実務修習で印象に残ったことを話していきました。「色々な事件を見れて,充実した1年を過ごした。ただ,研修所的な勉強はほとんどやっていないので,2回試験は心配だ。」といったコメントがほとんどですね。なんせ,あさってには早速,民裁の起案を控えてますから。どこか不安のただよったコメントが多かったです。自分も含め,修習生の偽らざる本音でしょうね。
引き続いて,民裁・刑裁の講義がありました。刑裁では,なんと抜き打ちテストが!! 一部の人は,55期の先輩からあらかじめ情報を得ていたようですが,ほとんどの人は寝耳に水。自分は,前日の夜中に噂を聞いてたんですが,もう既に手遅れでした。証拠意見と刑訴法309条の異議をごっちゃにした答案を書いて,見事に玉砕ですよ。新実例刑事訴訟法をしっかりと読み込んでおけば解ける問題だったようですが。・・・それにしても,抜き打ちとは・・・。後期修習は,本当に容赦なしなんだなと,身をもって感じた出来事でした。懐かしがっている暇は,どうやら無いようです。 |
Date: 2003/07/02 |
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