一色うなぎ漁協(愛知県一色町)の産地偽装問題で、農水省は18日、全国のウナギ業界団体や都道府県などに対し、養殖に関わったすべての国・地域の適正表示を徹底するよう文書で一斉に指導した。実態は輸入ウナギなのに、「里帰り」と称する仕組みを悪用して産地を偽装するのを防ぐのが狙い。
指導の対象は▽日本養鰻漁業協同組合連合会▽全国養鰻漁業協同組合連合会▽日本鰻輸入組合▽全国淡水魚荷受組合連合会と、スーパーや卸売市場など流通関係の計32団体。
一方、さいたま市は18日、産地偽装に関与した山商水産(さいたま市)に対し、日本農林規格(JAS)法の生鮮食品品質表示基準に違反するとして是正するよう文書指導した。同社は昨年も宮崎県のウナギ業者が同様の産地偽装した際にも関与し、市が指導している。【石原聖、弘田恭子】
毎日新聞 2008年6月19日 2時31分