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日本療養病床協会:「介護型」全廃は不可能

 日本療養病床協会は18日、高齢者向けの長期入院施設、療養病床を備える医療施設の入院患者の実態調査をまとめた。介護保険が適用され、既に11年度中の全廃が決まっている介護型療養病床(287施設が回答、入院患者数2万3174人)でみると、患者の35.7%が管での流動食の提供が必要など、一定水準以上の医療が不可欠な患者が少なくないという。

 調査によると、介護型療養病床の患者の要介護度(1~5)は平均で4.3と重く、20.9%はたんの吸引が、4%は酸素療法が必要だ。

 政府は11年度末までに12万床ある介護型療養病床を全廃し、医師などの配置基準が緩やかな新設の「介護療養型老人保健施設」に転換させる方針だが、同協会は「患者の状態を勘案すると、このまま転換することは不可能だ」と指摘した。【吉田啓志】

毎日新聞 2008年6月18日 21時28分

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