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さらに貧しくなる北朝鮮

2年連続マイナス成長、穀物生産量9.4%減

 北朝鮮が2年連続でマイナス成長を記録するなど、経済状況が悪化していることが分かった。とりわけ、穀物の生産量が大幅に減少し、食糧難がさらに深刻化することが予想される。

 韓国銀行が18日に発表した「2007年北朝鮮の経済成長率の推測」によると、昨年の北朝鮮の実質国内総生産(GDP)は前年より2.3%減少し、06年(-1.1%)に続き2年連続でマイナス成長を記録したという。また、昨年の穀物生産量は、洪水などの自然災害のため、前年に比べ9.4%も減少した、と韓国銀行は推定している。特に主食であるコメ(-19.4%)やトウモロコシ(-9.3%)の生産量が大幅に減っている。

 一方、韓国銀行は「世界銀行が発表した06年の一人当たりの国民総所得(GNI)を見ると、北朝鮮は1440ドル(約15万5000円)で、世界208カ国中177位となった。これはケニア(1470ドル=約15万8500円)、ナイジェリア(1410ドル=約15万2000円)と同程度で、世界の最貧国レベルだ」と発表した。

 韓国銀行のシン・チャンシク次長は「昨年の北朝鮮経済は、食料不足などの問題が深刻化し、経済全般において深刻な状況が続いているものとみられる」と話している。

趙義俊(チョ・ウィジュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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