高値で取引されるため、漁師たちの間で「海のロト（高額当選宝くじ）」と呼ばれるクジラ類の水揚げが最近増えている。

　今月16日、江原道三陟市遠徳邑の臨院港から東に1.5カイリ（2.7キロ）沖合で、ヘソン号（1.9トン）が仕掛けていた網に、イルカ1頭がかかって死んでいるのを、パク某船長（50）が見つけ警察に届け出た。また、先月23日にも、同道高城郡の大津港から東に1カイリ（1.9キロ）の沖合で、イルカ2頭が定置網にかかっているのが見つかった。

　東海地方海洋警察庁によると、今年に入り、江原道や慶尚北道の東海（日本海）沿岸で魚介類に交じって捕獲されたクジラ類は205頭に上り、うちイルカ類が129頭、ミンククジラが21頭、アカボウクジラが20頭となっている。また昨年も、イルカ類491頭、ミンククジラ56頭など計517頭のクジラ類が捕獲された。

　捕獲されたクジラ類は、海洋警察が違法な捕獲でないかどうか確認した上で市場に出され、イルカ類は70万‐80万ウォン（約7万3000‐8万4000円）、最も高いミンククジラは3000万ウォン（約314万円）前後で取引されるため、漁師たちの間で「海のロト」と呼ばれている。

　一方、海洋警察は「今年4月、クジラ類の違法な捕獲について大々的な取り締まりを行ったため、クジラ類の価格も下がったが、最近再び上昇している。クジラ類は1日に平均1頭以上、魚介類に交じって捕獲されている」と話している。

ホン・ソピョ記者