2008年 6月 18日
美作市議の職務強要事件で教育長書類送検
児童の転校手続きを取り消すために市議会議員と共謀して、小学校の校長を脅したとして、美作市の教育長が職務強要の疑いで18日、書類送検されました。書類送検されたのは美作市教育委員会の小林博道教育長(59)です。警察の調べによりますと、小林教育長は美作市議の谷本雄三容疑者(41)と共謀し、去年6月26日、市内の小学校に押しかけ、校長に対し、児童の転校手続きの取り消しを迫った疑いです。児童の転校は母親が夫からの暴力を理由に希望したもので、谷本容疑者は夫と知り合いでした。取調べに対し、小林教育長は「谷本容疑者の指示に逆らえずにやった」と容疑を認めているということです。事件の際、他にも教育委員会の幹部3人が同席していましたが、警察は脅迫は無かったとして、立件を見送りました。

日通が2000人の個人情報紛失
高松市から広報誌の配送を請け負っている日本通運香川支店の社員が約2000人分の自治会の名簿が入ったフロッピーディスクを紛失したことがわかりました。紛失したのは高松市内の自治会長ら1990人分の名前や住所、電話番号などの個人情報が入ったフロッピーディスク1枚です。17日、午後1時半ごろ日本通運香川支店の53歳の男性社員が高松市から封筒に入ったフロッピーディスクを預かりましたが、次の配送先に移動した際、封筒ごとなくしたことに気付いたということです。これまでに紛失に伴う被害の情報は確認されていません。日本通運の規定では個人情報に関する荷物は専用のバッグに入れて持ち運ぶ事になっていますが、男性社員は紙製のファイルにはさんだまま持ち運んでいたということです。日本通運は市の広報誌を自治会に配送する業務を請け負っていて高松市では今後、個人情報の受け渡し方法を見直すということです。

香川OG、2年連続前期優勝
四国・九州アイランドリーグ香川オリーブガイナーズが、18日、高知市で行われた、試合に勝ち、前期優勝を決めました。前期優勝までマジック1、18日の対戦相手は高知ファイティングドッグスです。試合は3対1と香川リードで迎えた5回、2点を追加してなお1アウト1、2塁で、バッターは5番丈武、このツーベースヒットで、2人が還ってこの回4点、7対1と差を広げます。守っては、高知の反撃を3点に抑え、7対4で快勝、2年連続の前期優勝を決めました。20日からは、高松市で、ホーム3連戦が組まれており、21日の試合終了後、香川ナインに優勝トロフィーが贈られることになっています。

岡山駅で拾得物横領の男を逮捕
JR岡山駅に届けられた客の落とし物から現金などを着服したとして駅の元係員が18日、警察に逮捕されました。業務上横領の疑いで逮捕されたのは「ジェイアール西日本岡山メンテック」の元社員岡上浩庸容疑者(33)です。警察の調べによりますと岡上容疑者は今年1月上旬勤務先の「岡山駅お忘れ物センター」で拾得物として保管していた現金5万円と財布1個などを着服した疑いです。調べに対し岡上容疑者は容疑を認めているということです。JR西日本岡山支社によりますと被害額は約55万円に上っているということで今月中旬、警察に被害届を出していました。警察ではさらに余罪があるものとみて調べを進めています。

倉敷市の飲食店で24人が食中毒症状
今月10日、倉敷市の中学校で市内の飲食店が出した弁当を食べた24人が食中毒の症状を訴えていた事がわかりました。食中毒があったのは倉敷市鶴形の飲食店、「四季」です。倉敷市保健所によりますと、今月10日の昼に、倉敷市内の中学校で四季が調理した弁当を食べた43人のうち、14歳から58歳の男女24人が下痢や腹痛、発熱などの症状を訴えたということです。このうち病院で診察を受けた1人からサルモネラ菌が検出されました。入院した人はおらず、全員快方に向かっているということです。倉敷市保健所では18日から今月22日までの5日間、四季を営業停止処分としました。

人工降雨実験の飛行機が大分着
四国の水がめ、早明浦ダム周辺で人工的に雨を降らせる実験が始まる事になり、実験に使う飛行機が18日、拠点となる大分空港に到着しました。この実験は気象庁の気象研究所が、行うものです。飛行機を使って雲の中にドライアイスなどをまき人工的に雨を降らせる事ができるかを確かめます。大分県国東市の大分空港には午後1時すぎに実験に使う飛行機が到着しました。飛行機は19日以降、大分空港を出発し、高知上空で実験を行う事にしています。

岡山県議会一般質問
危機的な財政状況を受けた公共事業の見直しについて、岡山県は、再来年予定されている国民文化祭と県庁の耐震化が対象になるとの考えを示しました。石井知事は、再来年の秋に予定されているアマチュア文化活動の全国的なイベント、国民文化祭の運営について、厳しい財政状況を受けて、見直しの対象になるとの考えを示しました。また堀井総務部長は、今後、総額約49億円かかると見込んでいる県庁の耐震化工事についても見直しの対象となると述べました。一方で、来年3月から約2か月間岡山市で行われる全国都市緑化おかやまフェアについては、時期が迫っている事と準備が進んでいる事を理由に、見直し対象にはならないとの方針が明らかにされました。

社会福祉施設で窃盗事件、容疑者逮捕
先月26日、岡山市の知的障害者授産施設に侵入し、事務室の金庫から現金63万円余りを盗んだとして46歳の無職の男ら2人が窃盗の疑いで警察に逮捕されました。逮捕されたのは笠岡市生まれで住所不定無職の小川文明容疑者(46)と、赤磐市山陽の無職田中和彦容疑者(32)の2人です。警察の調べによりますと2人は共謀し、先月26日午前1時ごろ岡山市瀬戸町の知的障害者授産施設に侵入し、事務室にある金庫を工具でこじ開け、現金63万円余りを盗んだ疑いです。警察の取り調べに対して小川容疑者は「盗んだ金はパチンコなどに使った」と容疑を認めていますが、田中容疑者は「覚えがない」と容疑を否認しているということです。今年4月中旬以降、県内の他、広島や鳥取でも現金を盗む学校荒らしなどが約30件相次いでいて、犯行現場では小川容疑者の車が目撃されている事から警察が更に余罪があるものとみて追及しています。

横領の信販元社長、控訴審で猶予判決
会社の資金で株取引し、1900万円あまりを着服したとして、業務上横領の罪に問われた津山市の信販会社元社長の控訴審です。広島高裁岡山支部は1審の実刑判決を破棄し、執行猶予付きの判決を言い渡しました。判決を受けたのは津山市の商店主で作る「津山模範店会」の子会社、「モハン信販」の元社長、丸尾泰三被告(74)です。判決によりますと丸尾被告は2000年からの2年間に、5回に渡って、会社の資金で勝手に株取引を行い、売却代金など1900万円あまりを着服したものです。18日の判決公判で小川正明裁判長は「1審判決後に一部を弁済し、今後の弁済も約束している」として、懲役3年6カ月の1審判決を破棄し、懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。この裁判は、刑が重過ぎるとして、丸尾被告側が控訴していました。モハン信販はこの事件で、多額の負債を抱え、倒産しています。

倉敷市で乗用車が住宅に突っ込む
18日午後、倉敷市の住宅に普通乗用車が突っ込む事故があり、2人が軽いけがをしました。午後1時過ぎ、倉敷市藤戸町の県道脇にある、尾崎守男さん(74)の住宅に普通乗用車が突っ込みました。警察によりますと乗用車には60歳代の夫婦が乗っていて、救急車で病院に運ばれましたが、いずれも軽傷ということです。事故当時、家には尾崎さんと妻の逸子さんがいましたが、けがはありませんでした。現場は緩やかなカーブでブレーキの跡は無く、警察では乗用車を運転していた夫が前をよく見ていなかったのではないかとみて事故の原因を調べています。

倉敷市の藤戸寺で沙羅の花が見ごろ
源平合戦ゆかりの寺、倉敷市の藤戸寺で、平家物語の一節にも登場する「沙羅の花」が見ごろを迎えています。藤戸寺の客殿前には高さ約8メートル、樹齢約50年の沙羅の木があり、直径7センチほどの可憐な白い花を咲かせています。朝早くに花を咲かせ、夕方には散ってしまうことから、人の一生のはかなさを象徴していると言われ、平家物語でも平家一門の栄華と没落に例えられています。今年は早朝に気温が低い日が続いたため、例年より1週間から10日ほど開花が遅れたということです。藤戸寺では、19日から4日間、「沙羅の花を観る会」を開き、客殿を一般開放する事にしています。