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【お笑い峰打ちコラム】武勇伝プチ復活 オリラジの邪魔をするのは誰だ

2008年06月18日 09:04

 17日放送の「ロンドンハーツ」(日本テレビ系)に「オリエンタルラジオ」(吉本興業)が出演した。同番組に2年ぶりの出演となったオリラジは、久しぶりに“武勇伝”を披露。すっかりメインMCのイメージが濃くなった彼らだが、まだまだ芸人魂も健在だ。

 世間からは“アイドル芸人”として見られ、芸人としてではなくアイドル的な人気のおかげでテレビに出ていると揶揄されることが多いオリラジ。武勇伝で一時代を築いた彼らは、あっという間に広がりすぎた風呂敷をたたみ、MC業にシフトした。その後は武勇伝のみならず他のネタもテレビで披露することはほとんどなくなっている。はたして、これは彼らの望んだことなのだろうか。

 M-1グランプリ2007では武勇伝を封印し、漫才で出場したことが大きな話題となった。お笑いコンビが漫才をすることが話題になるなんて、オリラジくらいだろう。もともとオリラジが注目を集めたのは武勇伝ネタで出場した2004年のM-1なので、2007年に出場したからといってなんらおかしいことはない。ところが、ウィキペディアには漫才で出場した2005年は準決勝まで残るも『事務所の決定によって』敗者復活戦を辞退、2006年は『事務所の意向によって』出場しなかったとある。お笑いコンビならM-1は喉から手が出るほど欲しいタイトルの一つだろう。それを事務所の介入で参加すらできなかったのなら、あまりにもオリラジが憐れだ。

 事務所がオリラジに望むのは、ネタよりもMCなのだろうか。比較的初期の頃からネタを封印しMCで活躍してきた芸人というと「ロンドンブーツ1号2号」(吉本興業)がいる。地上波だけでもレギュラー番組を週5本抱える“先輩”がいるのに、同じポジションをオリラジに与えることにどんな意味があるのだろう。

 ロンハーへの出演が2年ぶりとなったのも、「週刊オリラジ経済白書」(日本テレビ系)が裏番組だったためだ。台本通りに進行をするだけの経済白書と、先輩にいじられつっ込まれ私生活を暴露してでも笑いを取るロンハー。どちらが彼らにとって有益だったろう。オリラジ自身はもっと笑いが欲しいのではないか。久しぶりに見る武勇伝はブーム中よりもキレがあり、どことなく気持ち悪くておもしろい動きになっていた。特にあっちゃんがきもろかった。

 オリラジはネタを見せたがっている。邪魔をするのは誰だ?

(編集部 三浦ヨーコ)


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