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怪文書:「当たり屋」への注意を呼びかける文書、出回る--下関 /山口

 ◇「該当車なく事実無根」 県警、問い合わせに困惑

 今年に入り、「当たり屋グループ」への注意を呼びかける怪文書が下関市を中心に出回っている。全国各地で数年おきに“現れ”、下関市内でもこのほど確認された。「(当たり屋は)山口県・関西方面から来ている」という文言も従来と同じ。県警は相次ぐ問い合わせにうんざりした様子だ。【新里啓一、尾垣和幸】

 「当たり屋」は車を故意にぶつけ、示談金を求める詐欺行為。怪文書には山口、大阪、姫路など約30台の具体的なナンバーや車種が記されている。「サイドブレーキを引いて止まるので、ストップランプは点灯しません」「運悪く当たった場合はこの資料を見せると逃げる車両もある」などと注意点が列記してあるのも特徴だ。

 5月下旬、下関市内のある事業所に送信元不明でA4判の用紙がファクスされてきた。

 これに驚いた会社は、車を使う営業担当の従業員に配り、事務所にも張り付けて注意を促した。ある男性従業員は「話が具体的なので、すっかり信じてしまった」と話す。

 県警交通指導課によると、同様の怪文書は1985年ごろから全国各地で数年おきに出回っており、文言など手口はほぼ同じ。列挙されているのは山口ナンバーがほぼ半分。このため、捜査したが「該当車はなく、事実無根。なぜ『山口県』なのか、出所も分からない」と困惑気味だ。

 思わぬあおりを受けている県警。静岡や大阪、福岡などから真偽を確かめる問い合わせが、この半年で少なくとも20件以上あったという。「中には善意で回す人もいるが、『不幸の手紙』と同じで無意味。信用しないでほしい」と呼びかけている。

〔下関版〕

毎日新聞 2008年6月18日 地方版

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