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小樽でサミット海上規制訓練 巡視船など7隻出動
主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)の開幕が来月7日に迫る中、第1管区海上保安本部(小樽)は17日、北海道小樽市の小樽港で、テロを企てる船舶の制圧などを想定した海上規制訓練を実施した。
訓練には、巡視船「しれとこ」や「すずかぜ」、実際にサミット警備に使われる高速ゴムボートなど船舶7隻とヘリコプター1機を使用し、海上保安官約80人が参加した。
午後2時から始まった訓練は、まず猛スピードで走るゴムボート4隻が海上で円を描くなどの操船訓練。その後、サミットに反対する反グローバリズム団体などを想定した外国小型船のデモ規制を実施した。
さらに訓練では、ヘリがテロリストの乗った「不審船」を発見。警告用の発煙筒を投下し、海上警備の高速ゴムボートが不審船の行く手を阻んだ。テロリストが発砲したため、自動小銃で応戦。ゴムボートの海上保安官4人が船に乗り込み、テロリスト2人を制圧した。
終了後、星島伸至1管本部長は「近年のサミットでは、反グローバリズムの活動家が過激な行動をしてくることがあり、これらの動きに目を離せない。本番に向けて最後の詰めを行い、組織が一丸となってサミットを成功させるようがんばってもらいたい」と講評した。