八戸市立市民病院(八戸市・三浦一章院長)は、闘病患者の生活の質の向上を図るため、7月から緩和ケアを専門とした「緩和医療科」を新設する。
緩和ケアは、がん患者などの肉体的な痛み、精神的な悩みや不安を取り除き、病気であってもできる限りその人らしい生活を続けるための医療。同病院にはこれまで、医師と看護師、薬剤師からなる「緩和ケアチーム」が、入院しているがん患者のケアにあたってきた。診療科の設置により、外来患者への対応も可能となる。他県の公立病院に務める緩和ケアの専門医が、7月1日から市民病院で勤務することが決まり、実現した。
診療開始は7月1日。緩和ケアチームと連携を取り、終末期だけでなく闘病初期の段階から専門的なケアにあたる。問い合わせは同病院(0178・72・5111)。【喜浦遊】
毎日新聞 2008年6月18日 地方版