波と戯れるように船の後方を泳ぐカマイルカ
陸奥湾がイルカの季節を迎えている。青森県の下北半島と津軽半島を結ぶフェリー「かもしか」からは、船首波に乗るカマイルカの姿が観察されている。イルカは4〜7月、えさのイワシやサバを追って湾内に入るという。脇野沢―蟹田間の所要時間は60分。波乗り好きなカマイルカの群れは、船を見つけると遠くからしぶきを上げて近づいて来る。
時速二十数キロで進む「かもしか」の波がお気に入りらしい。船の近くでジャンプを見せると、バスで乗り込んだ観光客から歓声が上がる。出るか出ないかはイルカ次第。6月に入ってからの遭遇確率は5割近い。
運航する第三セクター「むつ湾フェリー」は「イルカいないかキャンペーン」を展開中。運良くイルカを見ることができた便では乗客全員に記念のバッジをプレゼントしている。30日まで。