世の中は自分が知っているより危険が溢れているものです。危険を冒して外に出るのはやめて、家にこもってみても、実は家の中も安全というわけでは無いのです。
例えば製品に危険と書いてなければ、それが危険なものだとは考えません。しかし家庭の身の回りの物が本当に安全なのか、特に中国製品の危険性を騒がれるようになった今、少し考え直して見る必要がありそうです。
一般的に家庭内で使用されているもので、実はこれは有毒かも、という10品を紹介します。
ベッドのマットレス
睡眠は人生の約3分の1の時間を使います。これは人生の3分の1を布団の上で過ごすということです。ベッドのマットレスにはポリウレタンや石油化学製品などの合成物が含まれ、マットレスを包むカバーはさらにポリエステルやナイロンで出来ています。その上に難燃剤やホルムアルデヒドのような防腐剤が施されていれば、このマットレスからは何年にも渡って有毒物質が排気されます。皮膚や肺に吸収されると、頭痛、喘息、そして不眠などの原因にもなります。
欧米でもマットレスの中にどれくらいの化学製品を注入していいかという産業的な規制はありません。規制にあるのは「難燃性」でなければいけないということで、このため殺虫性のあるものや防腐剤に使われるようなホルムアルデヒドなどが使用されています。このホルムアルデヒドというのは空気中に放出されると低濃度でも人体に悪影響を及ぼし、防腐剤のようにバクテリアなどを殺す代わりに、一定の量を超えると人をも殺します。一時期、乳児突然死などの原因のひとつとしてあげられていました。
長期にわたる影響というのは非常にわかりにくく、しかしながら脳に与える影響などを疑って見るべきだという声もあります。眠れないという人は、マットレスを自然のものに変えてみるのも手かもしれません。
パジャマ
ベッドの次はパジャマ、と寝てるときの危険が多いようですが、最近中国製品が問題になっている中、ニュージーランド政府が輸入されている子供向けのパジャマに、人体へ悪影響を及ぼす危険な量のホルムアルデヒドが含まれていないか調査を始めています。
消費者団体が科学者に調べさせたところ、中国の衣服には通常安全と言われる量の900倍のホルムアルデヒドを検出したことから、政府が試験を開始した模様です。衣服の製造者は白カビ等を防ぐためにホルムアルデヒドを使用し、肌荒れ、目や喉の痛み、アレルギーなどの原因になっています。必ずパジャマは着る前に一度洗濯するようにしましょう。
口紅
多くの人は食品に気を使うものです。そして食べるものではありませんが、毎日化粧をする女性は、一生の間に約1kgの口紅を食べている計算になります。口紅を1kgも食べているというだけですでに気分が悪いですが、さらに追い討ちをかけますと、口紅にはBHA( ブチルヒドロキシアニソール )という、いわゆる酸化防止剤が含まれています。
そのおかげで口紅中の油分が酸化せずにすむわけですが、実はこのBHAはアメリカ国立衛生研究所では、発癌性があると言われています。さらに内分泌系や胃腸などに有毒ではないかという疑いもあります。ではなぜそれでも口紅として売れるのでしょうか?そこにある微量の毒性より、口紅から得られる何かのほうが大きいと思う女性が多いからです。しかし心配な人は原材料を確認することをお勧めします。
プラスチックのコップやペットボトル
水分は摂るべきだとよく言われていますが、プラスチックのコップから飲むのはあまりよくないようです。硬いプラスチックに含まれるビスフェノールAという物質は、現在世界中でもっとも一般的な化学物質ではありますが、生殖能力に支障をきたしている可能性があるのです。熱や洗浄、または酸度の高い物質との化学反応に伴って、プラスチックから化学物質が溶解してきます。
科学者たちによるとこういった化学物質はエストロゲン(女性ホルモン)の分泌を狂わせ、テストステロン(男性ホルモン)の分泌を止めると言います。研究に使われる実験動物では少量でも害が出ているのです。最近出版された「生殖能力テクノロジー」と呼ばれる記事では、実験動物がさらされているより多い量のビスフェノールAに一般の人は触れていると結論づけています。同記事では、生後すぐにビスフェノールAに多くさらされると子宮にダメージを受けそれが生殖機能の病気や癌に関連しているという発表をしています。化学物質を扱う企業はこぞってその結果を拒絶し、それに伴って全く別の政府機関(日本とヨーロッパ)が最近、規制を加えるだけの十分な証拠足りえない判断を下しました。
どちらの主張が本当かはわかりませんが、出来るだけプラスチックのコップで飲むのを避ける方が無難だと思われます。
カーペット
壁から壁へ敷き詰められた絨毯はもしかしたら、あなたの健康をじわじわと害しているのかもしれません。エコフレンドリーの専門で著者のマイケル・ブロック氏によると、プロの掃除でもカーペットに積み重なる多種の環境有毒物を取り除くことは不可能なんだそうです。人間が殺虫剤に触れるのは80%が屋内だそうで、外から持ち帰ってくるものはおろか、カーペットの接着剤、芳香剤の残留物、しみ防止用のコーティング剤、家庭内でスプレーするもの全てが、カーペットに付着しています。そしてそれは普通の掃除機では取れるわけではありません。
さらにカーペットそのものもナイロン製だったり、ナイロンと毛の化合物だったりすると、ホルムアルデヒド、ベンゼン、エチルベンゾール、スチレン、アセトンに直接触れることになり、それらは非常に有毒です。ブロック氏によると自然なタイルか石の床を推奨しており、部分的に敷物を使う場合は自然な材質を選び、時折外で思い切り叩けるものがよいとしています。
シャンプー
普通の薬局に売っているシャンプーは、口紅や化粧品のように、化学物質のカクテルと言えるくらい化学物質がブレンドされているそうです。例として、
・ラウリル硫酸ナトリウム…初期の頭皮荒れの原因となり、動物実験では遺伝的な変異を引き起こす原因となることを示唆しています。・コカミドプロピルベタイン…刺激性があると考えられる物質で、癌に関連する化学物質としての可能性もあるようです。
・塩化アンモニウム…誤飲すると害があります。皮膚や目などに刺激となります。
・メチルクロロイソチアゾリノン…免疫システムに有毒で、肺などを刺激します。
成分表記を確認することをお勧めします。
テフロン
テフロン加工された鍋類や電子レンジ用ポップコーンやピザの箱に使われる2つの化合物は、人や動物を汚染しているかもしれません。その化合物とはペルフル(パーフル)オロオクタン酸(PFOA)とペルフル(パーフル)オロオクタンスルホン酸(PFOS)です。この2つはパーフルオロカーボン(PFC)の仲間で大気寿命が非常に長く、分解されにくいのです。
現在様々な調査をされていますが、癌の原因になっているかもしれないということです。動物実験でPFOAを多く与えられたネズミはすい臓、肝臓、睾丸、乳腺などに腫瘍を発生しやすいことがわかっています。PFOSは肝臓と甲状腺の癌に関連付けされています。PFOAがテフロンを製造する上で加工に使われていますが、ほとんどのPFC汚染は製造元からや、食品のパッケージから出ているといわれています。キッチンにある鍋よりその他の製品からのほうが害があるとわかっていても安心すべきことではありませんよね。
アルミニウム
家にいて調理するときにじっくりコトコト調理するものにはアルミニウムは使用しないようにしましょう。ニューヨークタイムスで報道されていたように、酸度の強いものをアルミの調理器具で料理することで、アルミがゆっくりと溶解していく原因になります。
アルミニウムは最近ではアルツハイマーと関連づけられています。研究では両面性を見せていますが、ほとんどの科学的調査によると、アルミニウムはすでに別の原因で脳細胞に異常があったところへさらされるとアルツハイマーを誘発するとのことで、アルミニウム鍋を使わなくなったからといって予防できるわけではありません。ただし病気の進行は遅らせられるかもしれません。ただ10〜15%の人が発症するために他の原因も考えられます。
銅パイプ
オードリーとマリオン・エンスミンジャーの共同著書である"The Food and Nutrition Encyclopediaによると、科学者によっては銅でできた水道管から水を飲むことによる有毒性を唱える人もいるようです。水道の水が落ちるシンクの表面に青いしみが現れれば、銅の成分がかなり多い水を飲んでいることになります。銅の毒性は頭痛やめまい、水に金属味がする、吐き気、腹痛、下痢、唾液の超過分泌、疲労などが言われています。乳児は体重に対して飲む量が多いために影響を受けやすいですが、大人や子供は鉄分や亜鉛、ビタミンCを摂取することで中和することができるようです。
ビニールラップ
都会伝説のひとつとしてうたわれているのが、残り物のおかずをサランラップ等に包んで暖めるとダイオキシンが出てきて食品に付着するというものです。研究によるとプラスチックを熱することでダイオキシンは確かに大気へと放射するのですが、同様のプラスチック製品を電子レンジで熱してダイオキシンが放射するかどうかの調査は行われていません。とは言うもののアメリカ食品医薬品局によると、化学化合物は電子レンジの熱によって食品に移動するとしています。ただし現在までの根拠に乏しいようです。ちょっと難癖つけすぎな気はしますが、心配な人はやはり電子レンジに使うときは、直接食品に触れないようにサランラップするほうがいいかもしれません。
via: www.body-philosophy.net: 10 Toxic Household Products実際は製造企業や調査研究などの利害関係が絡むので、どの情報が正しくてどれが間違っているのか不透明で怪しいところも多いため、必要以上に不安にならなくていいと思いますが、こういう話があるのだと念頭に置く事で、自分の身を守ることに繋がると思います。
なんとなく、私はプラスチックで飲み物を飲むのは避けてしまいますね。さてベッドをどうしよう。