県医療審議会(会長=沖田信光県医師会長)は17日、県庁で会合を開き、医師不足や赤字経営に陥っている県内の自治体病院の再編・連携の在り方を考える検討会を月内に設置すると決めた。
県によると、医師不足に伴い2月に小城市民病院が、4月には武雄市民病院が救急患者の受け入れを休止。2006年度には、県立病院好生館を含む県内すべての10自治体病院が赤字となった。
この日の会合は、自治体病院の危機的状況を解消する方策を探ろうと緊急に開催。検討会では、医師ら有識者が病院の統廃合や医師の相互派遣など持続可能な病院運営について議論する。
一方、検討会設置を知事に答申する際の文面について、沖田会長が、武雄市民病院の民営化に関し「不透明な意思決定がなされている」と記述するよう提案したが、佐藤敏行県健康福祉本部長らの反対で撤回された。
=2008/06/18付 西日本新聞朝刊=