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2008年6月17日 (火)

「奥山の牡丹」紹介

News & letters 100/

私は、いくつかのビデオを持っている。
貧しい私の芸術鑑賞で繰り替えしみている。
NHKが放送した「蒼天の夢」とか、沖縄歌劇「奥山の牡丹」だとかである。
この前の夜も「奥山の牡丹」を見た。言葉が難しいが、脚本を見ながら見ていた。
沖縄の3大悲劇の一つと言われるこの物語の内容は前にも紹介したかと思う。

沖縄の貴族の家中で起こった事件で、奥間殿の主の前の妾と悪臣が組んでいて、放逐されていた息子三郎が非人の娘と結ばれて子をなした。三郎は御殿に復帰する。復帰に際して非人の娘は捨てられ、子も引き離される。やがて、妾と悪臣は非人達の働きで成敗される。非人と息子との間に出来た子供山戸が成長し、出世しようとする。そのとき、その子供山戸が、生んだ母について父に尋ねた。
父は答える。「あわれ非人でや・・・」と
子供はいう。「如何な卑しい者やても 吾身の親に産し出さったる恩あいびん」と。
子供山戸は母を訪ねて島中を探しに出かける。
そして最後に人も知れぬ奥山の、牡丹が咲く賤が伏屋にまでたどり着きそこに宿を借りた。
その宿主が実の生みの親であった。

母は、息子の出世の妨げになるまいとして、谷底に身を投げて死んだ。

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