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「タスポ貸します」 神戸のたばこ店が苦肉の策 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:タバコ
「バカバカしい事ですがタスポカードがないとタバコが買えません。成人者は店内で借りて下さい」。たばこ自動販売機の成人識別ICカード「タスポ」をめぐり、神戸市中央区の小売店が、こんな張り紙を出してタスポを貸し出す“サービス”を行っている。タスポ導入で店の売り上げは1割以下になり、店主(80)は「このままでは自販機を撤去せざるをえない」としている。今のところ「張り紙の効果は上がっていない」というが、小売店は生き残りに懸命だ。
タスポを貸し出しているのは、JR元町駅前の小売店。識別装置の運用が始まった6月1日から貸し出しを始めたという。
同店はタスポ導入前、計2台の自販機で1日あたり5万円の売り上げがあったが、最近では2000〜5000円にまで減少。店主は「このままでは生活していけない」と、苦肉の策に出た理由を説明する。
兵庫県警少年育成課によると、未成年でなく成人の購入目的でタスポを貸与する限り取り締まりの対象にはならないという。
日本たばこ協会も「成人であることを確認した上で店主の前で自販機で購入するなら対面販売と同じ」としているため、同店の販売方法には問題がないとの見解だ。