ニュース: 国際 RSS feed
許世楷代表の辞任認める 台湾・馬英九総統
【台北=長谷川周人】台湾の馬英九総統は17日、台北駐日経済文化代表処の許世楷駐日代表が表明した辞意を認める考えを表明した。総統は「過去数年来、台日関係に一定の貢献をした」と許代表の功績を評価しながらも、劉兆玄行政院長(首相)と欧鴻錬外交部長(外相)から意見聴取し、判断した。
15日に召還された許代表は、尖閣沖で起きた衝突事故で台湾側の冷静な対応も重要としたのに対し、与党・中国国民党の立法委員(国会議員)が「台奸(台湾の売国奴)」などと批判。許代表はこれに抗議し、立法院(国会)での事故に関する説明を拒み、辞意を表明した。
馬総統は、衝突事故が未解決の上、立法院への説明義務を屈辱を受けたという理由で怠り、辞意を表明したのは「遺憾だ」とした。外交部(外務省)によると、許氏の後任が決定するまで代表ポストは空席とし、羅坤燦副代表が代行するという。