医療介護CBニュース -キャリアブレインが送る最新の医療・介護ニュース-

CBネット |  医療介護CBニュース

政府(厚労省他)


夜間休日の救急、医師2人以下が7割

 入院を必要とする救急医療を担う医療機関(二次救急医療機関)の中で、休日と夜間の診療体制が医師2人以下となっている医療機関が全国で7割に上ることが、厚生労働省の調査で6月16日までに明らかになった。

 調査は、複数の病院が当番制で休日・夜間の診療を行う「病院群輪番制」に参加している病院と、拠点となる病院が施設を開放し、地域の医師の協力を得て診療体制を確保している「共同利用型病院」を対象に実施。全国3108か所の二次救急医療機関から回答があった。

 当番日の勤務医師数では、「1人」が1331施設で全体の42.8%を占め、「2人」の872施設(28.1%)と合わせ、全体の71%に当たる2203施設が、休日と夜間の医師体制が2人以下になっていた。「3人」は319施設(10.3%)、「4人以上」は539施設(17.3%)だった。

 また、一施設が当番時間内に受け入れた患者数は全国平均で20.3人、うち入院患者数は3.8人。医師一人当たりの患者数は全国平均7.6人、うち入院患者数は1.4人にとどまった。この結果から、二次救急医療機関は本来、入院治療を行う医療機関として位置付けられているものの、実態としては外来患者の割合が多いことが裏付けられた。

 このほか、一施設当たりの救急搬送患者数は、都道府県によって大きなばらつきがある上、同一都道府県内でも、救急車を数千台受け入れている施設から、ほとんど受け入れていない施設まで、かなりの開きがあった。
 大阪府では、年平均1363.3人を受け入れているが、最高で7758人、最低で5人。東京都でも同1531.9人に対し、最高で7337人、最低で49人だった。

 厚労省では今後、医師の休日・夜間の病棟業務との兼務の状況や、宿日直体制か交代制かなどの勤務の状況なども調査する予定。



更新:2008/06/16 13:05   キャリアブレイン


このニュースをメールで送る

ご自身のお名前:


送信元メールアドレス(ご自身):


送信先メールアドレス(相手先):


すべての項目にご記入の上、送信ボタンをクリックしてください。

ログイン-会員登録がお済みの方はこちら-

キャリアブレイン会員になると?

転職支援サービス

専任コンサルタントが転職活動を徹底サポート

スカウトシステム

医療機関からスカウトされる匿名メッセージ機能

医療介護ニュース

独自記者の最新の医療ニュースが手に入る!

キャリアブレインの転職支援サービスが選ばれる理由

【特集・第15回】医療の国際化医療法人北原脳神経外科病院理事長 北原茂実(きたはら・しげみ)さん 日本の崩壊した医療を救うには、「日本医療を輸出」して外貨を稼ぐしかない。そんな旗印を掲げ、中国・昆明(こんめい)市で病院開業を目指している北原脳神経外科病院。東京都八王子市で急性期病院、脳ドック専門のク ...

記事全文を読む

患者に寄り添う看護に重点医療法人社団昌栄会「相武台病院」(神奈川県座間市)24時間保育でママさん支援 厳しい労働実態から離職率が12.3%に達するなど、看護師の確保・定着が看護現場の重要な課題になっている。こうした中、神奈川県座間市の医療法人社団昌栄会相武台病院では、組織を挙げて働きやすい職場づくり ...

記事全文を読む


会社概要 |  プライバシーポリシー |  著作権について |  メルマガ登録・解除 |  スタッフ募集 |  広告に関するお問い合わせ