2007年8月2日(木)
病気
近代になり治療法がいろいろ発見されたといえ、ほとんどの病気の原因は分かっていない。
せいぜい対症療法としてのテクニックが上がったのと、外科手術の失敗が減ったこと位なのである。
リューマチも、アルツハイマー病も本当の所原因は分かっていない。
こういう病気があると言うことと、多少進行を和らげる事が出来ると言う程度である。
私の父は、正真正銘若年性アルツハイマー病で、私が息子として父の様子がおかしいと
始めて気付いたのは、父が49才の時だった。
当然その頃は、誰もおかしいとは言わず、静かに病気は進行していた。
今の私より1才若い頃だ。
実は、私は密かにリューマチとアルツハイマーの淵から生還したと考えている。
私は、43才の頃からひどい鬱になった。
鬱などと生やさしいものではなく、正真正銘うつ病だ。
その頃、不思議な出来事が2つあった。
先ず、右手の親指の関節の所をペットに噛まれた。
いつまでも痛く、指の曲がりが悪い。そのうち関節の軟骨が膨らんできた。
同じ頃、自分の車から降りようとしたとき、ドアのノブがどこにあるか分からなくなった。
慌てて探っているところは、もう10年以上前に乗っていた車のノブのところで、
今の車のノブの所ではない。
じっくり目で見て確かめて、ドアノブに手を掛けた。
自分でも愕然とした。
私にも、アルツハイマーの入り口がついに来た。
まさしくその時、病院で抗うつ剤を処方してもらおうと妻の説得を受けた。
病院で話したところ、即日処方してくれた。
抗うつ剤の効果はその後述べたとうり、現在も服用している。
抗うつ剤を飲みだして、親指の痛みが取れた。
指もだんだん曲がるようになった。
そして、膨らんだ軟骨も引っ込んで小さくなった。
そして、私は当時愕然とした思いと同じ様な出来事は無くなった。
私は、リューマチに抗うつ剤が効くことがあると信じている。
そうして、アルツハイマーの入り口は、鬱にあると強く信じている。
私は幸運にも、その淵から戻ってきた。