カード出荷数2億7200万枚を誇り、「ラブベリ」の名で知られるセガの女児向け人気カードゲーム「オシャレ魔女 ラブandベリー」が9月中旬をめどにサービスを終了することを明らかにした。カード市場が激化し、一定の役割を終えたと判断したため。引き続き女の子向けタイトルの開発は継続するという。
「ラブベリ」は、14歳の可愛い「オシャレ魔女」のラブとベリーが、オシャレとダンスでどちらが目立つかを競うゲーム機。可愛い帽子や服などが描かれた「オシャレ魔法カード」を使って、舞踏会やディスコなど舞台に応じたコーディネートを決め、歌に合わせてタイミング良くボタンを押す「ダンス勝負」でライバルより目立てば勝ちとなる。
男の子向けカードゲーム「ムシキング」のヒットにヒントを得て、04年10月からサービスを開始。06年にはアパレル事業を展開すると服などが売り切れ続出となり、DS用ソフトは100万本を突破するなど「ゲームには縁遠い」と言われた女の子向けカードゲーム市場を切り開いた。しかし、他社の参入で女の子向けカードゲーム事業が激化して売り上げが伸び悩み、アパレル事業も07年秋にはショップを閉店していた。
セガ広報部は「カードゲームが他社の参入で激化し、市場がピークを迎えたと判断した。ただしヒットのサイクルはあるので、女児向けゲームの開発は継続したい」としている。【河村成浩】
2008年6月16日