「本日はダイヤが乱れて、お客さまには大変ご迷惑をおかけします。お急ぎのところ申し訳ございません。深くお詫び申しあげます」
ダイヤの乱れを詫びる放送が繰り返される東京メトロ副都心線「池袋駅」構内。平日初日となる6月16日(月曜)、夕刻のホームは電車に乗れない人でごった返していた。 「乗り換えで使えると思って今日から副都心線を使ってるんだけど、朝からダイヤが乱れて会社、遅刻したよ。今も電車がこないんだってさ」 携帯電話で話していた男性は、とぼやいていた。 池袋駅で立ち往生する副都心線。ホームで待つ人たちは、警備員のアナウンスに耳を傾けていた。6月16日午後6時15分頃(撮影:大鳥かな子) そんな中、なかなか来ない電車に嫌気がさしたのか、可動式ホームの柵から体を乗り出して電車を見ようとする人が現れたり、「また、急行かよ」と怒鳴る男性も出てきた。 反対ホームの電車は停車位置手前に止まったまま、動かなくなり、中にいる人たちを閉じ込めたまま立ち往生している。なかなか定位置まで移動できない。やっと来た電車の行き先が突然、変更になったりもした。全体を通して物理的にうまく流れていない。 ホームにいるオレンジのチョッキを着た警備員に質問してみた。 ───開業初日(6月14日)もカメラ撮影をする人たちなどの影響でダイヤが乱れたと聞いたのですけど、今日と比べて混雑ぶりはいかがでしたか? 「土日に比べると今日のほうが凄いですね。今日から通勤に使う人が増えて、混雑で朝から大幅にダイヤが乱れてしまい、そのままズルズルと混乱が続いています」 別の警備員の方にも聞いてみる。 ───どうして今日はダイヤが大幅に乱れているのですか? 「あくまで個人的な見解ですが、東武東上線や西武池袋線からの乗り入れがうまくいかず遅れが出てしまったのかもしれないですね」 毎日新聞によると運転手が運行操作に慣れておらず、行き先などのタッチパネルの入力に手間取ったために、最大で34分の遅れとなったと書かれていた。 とにかく大変だ。雑司が谷駅から新宿3丁目駅にたどりついたときは、ついに混雑の影響で、小竹向原~池袋駅間の運転は見合わせとなり、池袋と渋谷の折り返し運転となった。 「地下鉄に急行を取り入れたから、トラブルが出やすいんだ」 と一眼レフのカメラを首から提げた鉄道に詳しそうな人は話していた。そうなのだろうか。 通勤などで副都心線を利用しようと楽しみにしていた記者だったが、本日の混雑ぶりに疲れ果て、運行状況が落ち着くまでは、しばらく様子をみようと思った。
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