医師不足で分娩(ぶんべん)を取りやめる医療機関が相次ぐ中、県はこのほど、県内に勤務する産婦人科医や助産師ら9人で構成する「県助産師活用検討委員会」を設置し、第1回会議を開いた。医師の負担軽減を図り、助産師が活躍できる機会を増やすのが狙いで、具体的な対応策などを協議していく。
会議では、全国の他の都道府県の助産師の活用状況や山梨大医学部付属病院の助産師外来の運用状況が説明された。
県医務課によると、分娩可能な医療施設がある県内の自治体は、28市町村のうち9市町だけ。産婦人科と産科の医師数は00年度の96人から年々減り続け、06年度は78人まで減少している。
一方、助産師として働いている人は06年現在、県内に158人いる。【沢田勇】
毎日新聞 2008年6月17日 地方版