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トラックでホコ天突入を計画 秋葉原殺傷・加藤容疑者

2008年6月17日15時1分

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 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された派遣社員加藤智大(ともひろ)容疑者(25)が警視庁の調べに、「トラックで(交差点を曲がり)中央通りの歩行者天国に突っ込みたかった」と供述していることがわかった。実際には中央通りとの交差点を直進したため、歩行者天国内には入らなかったが、同庁は加藤容疑者が多数の歩行者をトラックではねて殺傷する計画を持っていたとみている。

 加藤容疑者がトラックを走らせていた通りと中央通りとの交差点には8日の事件当時、歩行者天国内に車が入らないようにさくが並べられていたが、車止めはなく、トラックで進入可能だった。南側の歩行者天国は秋葉原駅に近く、多くの人がいたといい、加藤容疑者がこの方向に進入しようとしたとみられる。

 万世橋署捜査本部の調べでは、加藤容疑者のトラックが交差点にさしかかった際、南側の歩行者天国から1台の車が出てきて右折しようとしていたという。この車が行く手を阻む形となり、加藤容疑者は右折しないで直進した可能性があると捜査本部はみている。

 トラックは交差点に時速40〜50キロで進入していたことも捜査本部の調べで判明。加藤容疑者は交差点を約70メートル過ぎてトラックを止め、交差点付近に走って戻り、12人をナイフで刺し、警察官に取り押さえられた。交差点突入は午後0時33分、現行犯逮捕は同35分で、わずか2分間だったことが確認された。

 一方、加藤容疑者は「小中学校のころ、母親から勉強しろとうるさく言われて嫌になった。父親も厳しかった。だから実家に帰る気がしなかった」と供述。「彼女も友達もいなかった。誰も自分のことをわかってくれなかった」と話しているという。

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