2008年3月31日(月)
対人?
前回納品した仕事はおお揉めに揉め、本当に嫌気が差したので、もう二度とやらないとお客に宣言したのに、
またオーダーが来たというので、またやる羽目になった。
しかし、前回は丁度定型発達の思考、その成り立ち、我々自閉症との違いを書いていたら、
書いている私自身が、これほどまでに、定型発達と自閉症とは違うのかと、初めて自覚できたようだ。
だから、仕事中揉めても、その主張を聞きながら冷静でいられたのも、
私自身、アスペルガー症候群の自覚にほんの一山越えたような気がした。
「他人(ヒト)の気持ちを考えろ」は愛知の杉山正次が言う前に、40年以上前から私が耳にタコが出来るほど言われ続けてきたことだ。
私は、その事のみで他人とコミニュケーションして来たが、40の頃はヘロヘロで、まともに社会生活を送れなくなるまで疲れ切った。
これは、アスペルガー症候群の「過剰適応」ってやつなんだな。
とにかく、前回は揉めてる最中もそんなに自分を卑下せずに乗り切れた。
そのせいか、今回台湾に行って色んなお客さんと会い、同行してもあまり疲れなかったような気がする。
しかし、これも気がするだけで、ブログをお休みしたりしてるんだから、きっと疲れているんだよな。
さらに、年を取っているから、疲れは後から出てくる。はてさて今週は無事乗り切れるか。 心配でもある。
作成者
Chip
: 2008年3月31日(月) 06:19
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2008年3月29日(土)
念押し
出張の合間にバロンコーエンのマインドブラインドネスを読み返していた。
本の前半は、心と言うものの定義、心は無意識で動いてしまう自動プログラムであることを、手を変え品を変えしつこく、くどいぐらい書いている。
私は、「心」を持たない方だから、「心」が単なる脳内の電気信号であると言われると、
簡単に納得できたし、このくどい部分は読み飛ばしていた。
しかし、「心」を元々持っていて、それも無意識下で自動で働いてしまう人たちには、
簡単に「心が電気信号」であることを理解する事は、
どんなに知能を総動員しても、本質を理解する事が出来ないのかもしれない。
だから、バロンコーエンも、そこをひとっ飛びにしないで、ダーウインの進化論やら、
その他の論文を総動員して書いているのかもしれない。
一時期、「心の理論」はそれを理解しているか、していないかは別としても、
あちこちでその言葉は見かけた。
実際、心の理論を語る人はみんな理解していなかったけどね。
ただ、その言葉を知ること自体にまあ意味があったんだね。
そして、「心の理論」は知性の高い人たちには受け入れられているみたいなんだけど、
杉山登志郎や辻井正次はもう「心の理論」は無かったことになってるんだな。
この辺は、また改めて詳しく書きますが、
愛知県や静岡県の人たちは、この名前を良く覚えて、近づかないようにした方が身のためだし、
絶対子供を預けたりしないように。 それだけが私の心配です。
作成者
Chip
: 2008年3月29日(土) 16:28
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2008年3月27日(木)
記憶
アスペルガー症候群だけどそんなに記憶がはっきりしていない。
診断を受けた当事者から貴重な意見を貰った。
確かに私は子供の頃の記憶が鮮明だし妻も子供時代の記憶が多くある。
しかし、だからといってアスペルガー症候群は同様に記憶しているはずだとは言うつもりは無い。
実は、私も妻も子供時代に結構過激な環境に居た。
だから、子供時代に大変嫌な思いもしてきたのだ。
その時の嫌な思い出が沢山あるから、子供時代の記憶が多いんだ。
我々と違い、家庭環境が平穏ならば、私たちのように記憶していないと思う。
だからといって、記憶力が乏しいとは言えないんだ。
自分で自分の記憶が多い、或いは少ないとは簡単に言えない。
つまり、比較の問題で、定型発達の多くの同級生、同僚と比べどうか。
さらに言えば、記憶力が乏しければ、嫌なことも一切忘れる。
クソチンコが良い例で、あいつに嫌な思い出など一切話に出ない。
だから、鬱病になろうたってなれもしない。
ところが、鬱病になるって事は、嫌なことから逃れられなかったって証拠だな。
さらに、きちんとウエックスラーのテストを受けて居るんだったら、私は医師の診断を支持する。
要は、医師の診断も無しに、自己診断している連中が多すぎるって事だ。
アスペです。てんかんはありません。しかし天才です。とは虫が良すぎるだろう。
まず診断。 アスペルガー症候群、自閉症は疾病だからね。
作成者
Chip
: 2008年3月27日(木) 19:46
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2008年3月23日(日)
?
おいてけぼりと言うか、不思議というか、
みんなお手軽にホームページを作り出して、遅ればせながら私もホームページを作った。
勿論ヤフー上に作ったんだけど、作った当時はヤフーの仮想シティに色々な街があり、そこを気に入った人が住み着くと言うコンセプトだった。
しかし、そのうちその話がなし崩しになり、今度はブログ形式に対抗したジオログと言う形式になった。
この時点でもブログという呼び方がすっかり定着していたけどね。
それで、またまた遅ればせながら、ホームページからジオログに乗り換えた。
細々ジオログで書いていたら、今日見たら、なんとヤフーでもブログがメインになってるじゃん。
試しに検索してみたら、ジオログは別枠じゃん。
そんなー。またおいてけぼりかい。
いやー、皆さん。
まさしく情報の目から見事に隠れたこのサイトをよくぞ掘り当てて下さいました。
そのうち、ヤフーブログに衣替えするかもしれませんが、宜しくお願い致します。
ところで、今度は台湾に出張になりますので、来週後半までいません。
次週お楽しみに。 Chip・YAMA
作成者
Chip
: 2008年3月23日(日) 19:18
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2008年3月22日(土)
アスペの妻
アスペの妻が集う掲示板があるそうで、
これは、アスペルガー症候群の妻ではなく、配偶者がアスペルガー症候群の妻の掲示板だそうだ。
もちろん、まともな診断など無視で、「診断はありませんがアスペです」ってヤツの集まりだ。
アスペルガー症候群と言うのは「疾病」である。(この事は本当に無視され続けている)
例えば片目が先天的に見えない事と同じだ。
「私の夫は診断を受けていませんが片目が見えません」・・・・・・病院行けよ!
「診断を受けてませんがきっと片目が見えません」・・・・・・おまえも行けよ!
こう言うことなんだ。
しかし、アスペはみんなの楽しい話のネタなんだな。
「うちの主人もやっぱりガンだと思います」・・・・・・だったらこんな所で油売っていないだろう!
この不真面目な捉え方は、ニキリンコとその一派の「数を増やして動員しよう」のくだらない意図によって、
蔓延してしまった風潮だな。
この風潮を消すことはもう無理だから、しょうがない。
私は細々と、誰にも発表できない研究を続けて行こう。
作成者
Chip
: 2008年3月22日(土) 16:45
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2008年3月21日(金)
SAMなんだなー
SAMなんだよ。
どうころんだって積極奇異群なのに、自分がどのカテゴリーか半信半疑。
それこそが、アスペルガー症候群だ。
つまり、自分の行動を外から見ることが出来ない、SAMが欠落している、アスペルガー症候群そのものなんだな。
これは、何人かサンプルを並べて観察すれば、たちどころに分かる。
ところが、SAMの欠落しているアスペルガー症候群は、自分は別個、観察出来ていないんだな。
そうすると、仮に何か予感がしてアスペルガー症候群について調べたとする。
本物は、自分のことはよく分からないから、「ああ、俺はこんなにひどく無い。やっぱり違うな」
と納得してどこかへ消えてしまう。
一方、SAMが完備して、自意識過剰な人間は、
「ああ、これはまさしく俺の事だ、俺こそアスペだ」と簡単に自己診断をしてアスペになっちゃうんだ。
これは、ものすごく知的に高度な人でマスコミに出てくる人でも、
「アスペルガー症候群」と聞いただけで、私とは全く関係ないと言い切る。
ところが、私が観察していると、「あんたこそそうだろう」と言いたくなってしまう。
本物であればあるほど、自閉症から遠ざかり、本物とは全く違う人間ほど自閉症になりたがる。
そんな事情から、診断を受けた大人というものは貴重なんだな。 私はそう思っている。
昨日はまた寝過ごしてしまいました。ごめんね。
作成者
Chip
: 2008年3月21日(金) 10:29
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2008年3月19日(水)
3タイプ
薬の情報はまことに貴重で本当に集めなくてはならない情報なんだ。
しかし、まず本物の自閉症がいない事。
話す自閉症はさらに少ないこと。
そして、自分の状態を何とかモニターし説明出来る知能を持っていること。
この3条件でほとんど情報を得ることは出来なくなる。
だから、本当に貴重なんだね。
薬の事を考えると、ウタフリスの言う3タイプをも考えなければならない。
ウタフリスは日本のお手軽研究者と違い、多くの子供たちを集めその実体を注意深く観察して、
研究しているから本当に的確な事を言う。
フリスは、子供を3タイプに分けた。
孤立、受動、奇異、の3タイプである。
まさしく自閉症はこれに集約されるのだが、
実際はそれぞれが混在し、最も多く見られる傾向がそうなのだと、私は考えている。
私の妻は「受動型」だが、非常に稀だが積極奇異群のような行動をするときもある。
私は「積極奇異群」だが、その内部には受動型の要素もある。
大まかに3タイプに分かれるが、やはりここでもスペクトル状に分散しているんだな。
ここで、3タイプが出てきたのは、行動様式が3タイプあるならば、
それぞれに適した脳機能薬の傾向が見いだせると思うのだ。
しかし、統計学と言えるほどのサンプルを日本の研究者は誰も持っていないだろう。
だから、我々が自分の身を実験材料として、出すしかないんだな。
ところがだ。日本にはそのデータが欲しいという研究者も居ないんだ。
居るのは、ニキリンコの馬鹿げた話を喜ぶ脳天気な研究者モドキだけなんだなー。 やれやれ。
作成者
Chip
: 2008年3月19日(水) 11:56
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2008年3月18日(火)
解説
面白いデータの提供を受けたので解説。
デパケン:抗けいれん薬 と言うことで、脳波にきれいにてんかん派が出ていたから処方されたのかな?
デプロメール:抗鬱薬 SSRIだね。
SSRIは医師によってあまり処方したがらない。
頭の中が不安でいっぱいの私の妻はワイパックスを処方されたが、眠くなるばかりで、効くような効かないような感じ。
それよりも、さんざん自閉症の勉強をしているから、SSRIの処方をざんざん訴えたが、処方してもらえず、
一年ほど過ぎてからようやくルボックス(SSRI)を処方された。
SSRIの効果は抜群で、人生観が変わるほど効果大だったのだ。
しかし、簡単に言えないのは「さかい」の例を見てもよく分かる。
同じ自閉症でも、私はSSRIよりもアナフラニルで十分だ。
「さかい」の場合はSSRI型じゃなかったんだな。
漢方は侮れなくて、例えば私が花粉症で、そばを食べるとすぐせき込んでしまう。
同じように漢方には、身体に強く作用する物質が含まれているわけだから、
医師の予想以外のことが起きて当然なんだな。
医師の意見を聞きながらも、家族に反応を見てもらいながら、薬は選んで欲しい。
作成者
Chip
: 2008年3月18日(火) 17:42
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2008年3月17日(月)
木の芽時
私は花粉症なんて言葉が無い頃から花粉症だった。
その事を母に訴えても「あんたが鼻が悪いわけないでしょう」と取り合わない。
小学4年生の頃から、40過ぎまで人の話は聞き入れなかった。
きっと今でも聞き入れない。
受験の年、年末年始の頃は、体調も良く成績もいい。
ところが、受験という受験は連戦連敗。
今までまともに受かったことが無い。
大学は、高校時代の模試で98%以上合格の大学にようやく滑り込んだ。
なぜそんなに受験に弱いのか不思議でしょうが無かったのだが、
最近思うに、どうも木の芽時、つまり花粉症の影響だったのじゃないかと思う。
花粉症は単に花粉だけと言うより、気分にも強く作用すると思うのだ。
大学に入ってもすぐ5月病になったが、5月病というよりも4月病で、5月の半ばを過ぎると気分が晴れて、せっせと楽器の練習をしていた。
鬱病と診断が出た後に、テレビの健康番組を真に受けて、早めの花粉症対策を始めたことがあった。
2月から薬をもらい、早速飲んだら、あら大変。
信じられない程鬱々とした気分になったのである。
いくら何でも、身の危険を感じ、薬は2日で止めた。
あの花粉症対策の薬は何だったんだろう。
後で、医者にその状況を聞いたら、「鬱になることはありえますね」と言う。
木の芽時、キチガイの季節と言われるわけだが、
アレルゲンを持っていたら、花粉が影響してそのイライラから暴れることも十分考えられる。
本当に人間はなにが作用するか分からないのだからみなさんも御慈愛を。
作成者
Chip
: 2008年3月17日(月) 18:40
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2008年3月16日(日)
サバン
記憶が強いことは決して良いことではない。
この話は何度も繰り返しているが、サバンを見てみよう。
彼らは、ある何かに異様な記憶力を発揮する。
だからこそ見せ物、客寄せになるんだね。
では、彼らの日常生活はどうか。
人としての当たり前の事すら「記憶」出来ないんだな。
簡単に言えば知恵遅れだ。
記憶が強いことと、記憶をコントロール出来ることは全く別なんだ。
クソチンコは脳天気だから、「好きだから覚えるんです」なんて言うが、
彼らが覚えることについて、なぜ好きだからなどと言える。
本人は苦痛かもしれないが、覚えてしまうから覚えるのだ。
好きなことを覚えられるなら、なぜ日常的な些細なことを覚えられない。
クソチンコの垂れ流したガセネタは、なんの根拠も説得力も無いことがこんな所からも簡単に分かる。
とすれば、「ニキリンコ」を肯定している、医者、心理士のレベルがいかに低いかが分かる。
あなたが、子供のことを相談する前に、相談する相手のレベルを考えてみよう。
作成者
Chip
: 2008年3月16日(日) 20:20
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2008年3月15日(土)
自己診断
アスペの連中は皆そうだが、自己診断で満足するんだな。
ニキリンコも自分が偽物なのを正当化しようとそれを煽っている。
スタートレック好きはアスペ。
好きなものにこだわるのがアスペ。
君がアスペだから、僕にも言って。
電車が好きならアスペだね。
アスペが好きなファンタジー。
体育が苦手そらアスペ。
アスペはみんなで仲良しだ。
僕がアスペで君アスペ。
嫌な奴らは追い出そう。
ホントと名乗る偽アスペ。
おまえなんかアスペじゃない。
どうしても診断が必要な人は精神課に行かなきゃならない。
せっかくウエックスラーという診断方法が作られたんだからね。
それでも何かの目安にしたいなら、私は記憶の強さを言いたい。
家族の誰も忘れている事、特に3歳児から10歳頃までの記憶が強く残っている。
それも、具体的な事柄を細かく覚えている。
まずそれなら、可能性がある。
何か困ったことが起きたら、すぐ精神科に行こう。恥ずかしくないからね。
ちなみに私は彼らによると、真っ赤な偽物アスペだそうだ。 そりゃそうだ。私はアスペなんかじゃない。アスペルガー症候群です。
作成者
Chip
: 2008年3月15日(土) 22:40
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2008年3月14日(金)
タネ
呪文のタネはなんて事はない。私たちが、ただただ記憶が強いからだ。
記憶が強いと言うことは、逆に言えば記憶を消せない、忘れられないと言うことになる。
この状態をつぶさに観察すると、まさしく「PTSD」と呼ぶものと同じ様相を呈する。
だから、私は、「自閉症は毎日がPTSD」と表現するのだ。
定型発達の諸君がPTSDになると、なかなか回復できない。
脳に焼き付いた出来事を消すことが出来ないからだね。
私たち自閉症は(少なくとも私と妻の二人は)脳が発達し、記憶として残る3歳頃からすっと、
いろいろな事が焼き付いて記憶から消すことが出来ない。
「呪文」と言う、何気ないアドバイスも強く焼き付くと、それがふさわしいかどうかに関わらず、
反射的にアドバイス通りに行動してしまう。
ところが、そんなときは十中八九正しくない行動なんだな。
その時、己を呪い、アドバイスを与えた人間を呪うしかないんだ。
アドバイスも忘れない。失敗も忘れない。残るのは嫌悪感と罪悪感ばかりだ。
会社での情報もそうだ。間違って覚えてしまったとする。間違いでも間違ったまま強く記憶する。
ところが、ある人が正しい情報をくれたとする。→そこで、素直に情報を入れ替えるか?
正解は違う。自分の情報が誤っているのは良いとして、その記憶を打ち消すだけの正当性が必要なのだ。
「ホントですか?」「どうしてですか?」「何処の情報ですか」
相手が信用できないとかそう言う事じゃない。自分の強い記憶を書き換えるには、それ相応の強固な知性や強い力が必要なんだ。
「なんだ!おまえは人の話を信じないのか!」
「どこまでおまえは強情なんだ!」
「意固地もいいかげんにしろ!」
私とつきあえるのは、穏やかな知性的な人だけだな。 みんなごめんね。
作成者
Chip
: 2008年3月23日(日) 18:28
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2008年3月13日(木)
会社の呪文
私が入った開発課は私を含め3人だった。一人は門外漢のOLだから実質二人だ。
私の上司は、ミノルタ光学出身の電子屋さんだが、機械設計も出来ると言うのが自慢だった。
「山岸君。図面と言うのこうやって書くんだよ。」
その手法は、非常に分かりにくく、旧JISといえば旧JISなのだが、その会社独特のローカルルールと言えば、そのものだった。
「山岸君、寸法は中心線をこうまたいで書くんだ」
「ここは、こういう書き方をするんだ」
「山岸君。図面と言うのはJISという書き方が決まっているんだよ。」しかしその人が言う書き方は独特でオリジナルだ。
すでに当時は各社JISに則って書くと言うのが会社同士の取り決めにもなっていたし、
私は、昭和51年改訂の最新JISを覚えていた。
ところが、相手は上司、さらに会社固有のローカルルールだと思うと、必死になってその書き方を真似した。
しかし、元々は電子設計が本職の電子屋さんの図面。
日によってそのルールが変わる。それでも必死に書いていた。
実は、その会社を辞めてから気がついたのだが、その上司は本気で自分の図面の書き方がJISに則っていると思っていたんだ。
私としては、新卒間際の若造が口出しすべきじゃないと決めつけていたのだが、
今振り返れば、会社というのは、新人社員として若者を入社させるのは、その時最も新しい技術を社内に導入するという意味があるのだ。
そう考えると、些細なことではあるが、その当時の最新のJISを私が年寄り連中に教える義務があったんだな。
そんな事とはつゆ知らず、まるで人格投影をするような作図方法を必死になって覚えたんだ。
ところが、それは社外に出れば役に立たない。役に立たないどころか害悪だ。
私が学生時代に覚えたJIS図面が主流だ。
今度は、新JIS図面で作図(製図)しなくてはならない。
かつて覚えたんだから、簡単だろうって?冗談じゃない。それが呪文なんだ。
若い頃に、3年も滅私奉公でローカルルールを身体にたたき込んでしまった。
今度は、追い出そうにも自分でコントロールなんか出来ない。
気がつけば、旧JISで図面を書いてトラブルだ。
自分で書いた図面を見て、自分で嫌気が差す。たまんないぜ。
一生懸命JISに則って書くようにして20年。
最近のJISの改訂は知らないが、ようやく最近、あの昭和51年のJIS製図に身体がなれてきた。
お客さん、加工屋さん、最近はあまりクレームが無いから、きっとJISからそう遠くない図面を書いているんだろう。
このように、生きているだけで、呪文がかかってしまい、その呪文を抜くのが大変なんだ。
わっかるかなーー。 わかんねーだろーなーー。 やっぱり、自閉症の肝は記憶の強さだな。
作成者
Chip
: 2008年3月13日(木) 18:30
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2008年3月12日(水)
呪文
呪文は魔女にかけられるだけじゃない。
私が、強く一流企業、或いは人数が沢山いる職場を自閉症の諸君に勧めるには意味がある。
私が、中小企業を渡り歩いたこと、大手企業も見てきたことその経験から、
社会人、会社員としての「常識」働く人間としての「働き方」が身体に染み込むなら、大手の常識が染み込んだ方が後々楽だからである。
大手の会社員は中小企業の特に零細企業の会社員とは比べものにならない程楽だ。
零細企業に就職すると、「滅私奉公」こそが会社員としての鑑であるから、
そんな所に入ってそれが頭の中に刷り込まれたら、本当に身体がすり切れるまで働いてしまう。
なるべく大手の、出来れば組合があるぐらいの会社で、程々に働く知恵を得ることが出来たなら、それは素晴らしい事だ。
さらに、そこで身体に染みたこと(呪文)は後からは取るのが本当に難しい。
親からも「呪文」をかけられ、上司からも「呪文」をかけられ、
また、その呪文が正しくなくてもどうしても従ってしまう。
どんな呪文をかけられたとしても、自分で自分自身が制御できるなら簡単だ。
頭で考え、知性で考える自分の取るべき行動と、「呪文」によりとっさに取ってしまう行動。
その生理的反応と知的な部分が乖離しているからこそ悩みは大きい。
わかんねーだろーなー。 会社の呪文は明日詳しく。
作成者
Chip
: 2008年3月12日(水) 15:38
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2008年3月11日(火)
現実
実際社会人となり、仕事をしていると、「やってはいけないこと」とされた学校の勉強以外の事が役に立つ。
実際大学に行ったところで大学の授業にはほとんど出ていなかったし、単位も卒業単位ぎりぎりしか取っていない。
まあ、学歴としてあったことと、設計という仕事に就けたということか。
高卒で就職してもほとんど同じ働きをしたんじゃないかと思う。
逆に、もっと徹底的に興味のおもむくまま遊べていたら、もっと仕事の巾が広がり、面白いことになっていたような気がする。
しかし、これが現実だ。
自閉症である限り、魔女の呪文はいつ何処でかかるか分からない。
そう考えると、自閉症児向けのソーシャルトレーニングは本当に役に立つのか。
そのトレーニングが誤って「呪文」として彼の頭に焼き付いてしまったらどうなるか。
やってる方は、自閉症の記憶の強さを考えているのだろうか。
彼が10年後、「おまえの呪文のせいでこんなになった!」と怒鳴り込んでこないとどうして言えるのか。
まあ、やってる方は、すぐ忘れる定型発達だから、将来は忘れちゃうからね。
そのときになって、ビックリするぐらいでどーってことないんだ。
じゃあ、「呪文」をかけられた方は? 一生恨むか、自分を呪うしかないな。
作成者
Chip
: 2008年3月11日(火) 04:31
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