県は、厚生労働省の了承を受け、埼玉医大国際医療センター(日高市山根)を県内7番目の救命救急センターとして指定した。重篤な患者に対して高度な救命医療を行う3次医療機関で、主に秩父地域や坂戸・飯能地域をカバーする。
脳卒中や心筋梗塞(こうそく)、頭の大けがなど命にかかわる患者を24時間体制で受け入れる。集中治療室(ICU)36床、準ICU14床の計50床を備えた大規模な救命救急センターで、設備や医師数など厳しい基準をクリアした。
国は「人口100万人あたり1カ所」を整備するよう基準を定めており、人口約712万人の埼玉県は今回の指定で需要に見合う施設数を確保できた。県内では、済生会栗橋病院(栗橋町)も8番目の救命救急センター設置を目指している。【稲田佳代】
毎日新聞 2008年6月17日 地方版