警官50人がかりで12歳男児の盗みを問いただす

新華社ロンドン(イギリス):イギリス、ロンドンの警察は先日、50人もの警官を出動させて、アフリカ系住民の12歳の男の子、また彼と一緒にいた2人のいとこ姉妹を逮捕した。50人もの警察が動員された目的はなんと、たった一枚の10ポンド(約2100円)紙幣が誰のものかを問いただすことだったという。
デイリーメール(インターネット版)は14日、次のように報じた。「ロンドンのある地区にある銀行ATMの前で、ある女性が12歳の男の子を、自分のものである10ポンド紙幣を盗んだ、としてとがめたことで双方に争いが起こった。この争いには警察が介入し、男の子と2人のいとこ姉妹は最後は窃盗罪で逮捕されたが、その間、50人もの警官が現場にやってきてこの件に関わった」。
騒ぎを聞いて現場に駆けつけた男の子の母親は手錠をかけられた息子をみて、こう話したという。「手錠なんて、12歳の男の子にとってどんなに怖いことだと思います?・・・ATMでの10ポンドのお札から起きた言い争いが、どうしてこんな騒ぎになってしまうんでしょう」。
男の子と2人のいとこ姉妹はすでに保釈されているが、警察は引き続き当事者に事情を聞いている。
なぜ警官が50人もやってきたのか?という問いについて、警察スポークスマンのある女性はこう語っているという。「野次馬で集まった人たちが警察の行動に対して敵意を示したので、警察はたくさんの手助けを呼んだんです」。
【翻訳編集:JCBB(K.K)/G-SEARCH】