F1日本GPの観客109人が提訴
去年行われた「F1日本グランプリ」の観客が16日、レース場の運営会社を相手取り、総額約3200万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。
訴えを起こしたのは、去年9月に静岡県の「富士スピードウェイ」で開催されたF1日本グランプリの観客109人。訴状などによると、会場に行く唯一の手段で、富士スピードウェイ運行のシャトルバスに乗るために、雨の中で6時間以上待たされた人もいたという。原告団は、肉体的・精神的な苦痛を強いられたとして、富士スピードウェイにチケット代や慰謝料など総額約3200万円の損害賠償を求めている。
原告団の一人は会見で、「女性の方が、泣きながら傘でみんなにガードされながら用を足した。災害といっていいと思います」と述べた。
富士スピードウェイは「訴状を確認した上で適切に対処したい」と話している。