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アキバのアイドルイベント来客2〜3割減

無差別殺傷事件のため歩行者天国が中止となった東京・秋葉原の事件現場
Photo By 共同

 17人が死傷した東京・秋葉原の無差別殺傷事件から1週間を迎えた15日、現場となった交差点付近の献花台に、事件発生時刻に合わせて花などを供える人が続々と訪れた。35年間続いた歩行者天国はこの日から中止になり、“アキバのにぎわい”は影を潜めた。

 派遣社員加藤智大(ともひろ)容疑者(25)=静岡県裾野市=が2トントラックで歩行者天国に突っ込み、次々と通行人らを刺した事件発生時刻と同じ、午後0時半。現場近くにあるメイド喫茶の女性店員4人が献花台に花束を手向け「みんなで話し合って来ました」と手を合わせた。秋葉原をよく訪れる千葉県の主婦康本輝美さんは、四つ葉のクローバーの押し花を7つ張り付け、「幸せ」と書いた紙を供え「亡くなった7人の方に天国で幸せになってほしい」と5分近く黙とう。女性6人で賛美歌を歌う姿も見られた。献花台は四十九日を経た7月27日まで設置される。

 73年から日曜と祝日に実施され、コスプレ姿の人などでにぎわった中央通りの歩行者天国は、この日から当面中止。警棒を手にした警察官の姿が目立ち、警視庁万世橋署は「事件を目撃した方、写真を撮った方は申し出てください」と情報提供を呼び掛けた。

 ボランティアを募って毎週日曜に駅前の清掃などをしている「秋葉原タウンマネジメント」の関幸子専務取締役(51)は「歩いている人が周囲を気にしたり緊張している感じ。普段の日曜よりも人の出足はだいぶ少ない」と指摘。「危ないから」と活動参加をキャンセルした人もいた。

 アイドルイベントを開催している家電量販店の男性店員は「客は2〜3割減った。来づらくなっているのでは。早く元通りになってほしい」と話した。

[ 2008年06月16日 ]

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