福岡放送局

2008年6月16日 18時48分更新

「不二越」久留米に進出調印

富山市に本社がある大手産業機械メーカーが自動車関連産業が集積する九州北部に進出し、福岡県久留米市に産業機械などを製造する新しい工場を建設することになり、16日、調印式が行われました。

進出するのは大手産業機械メーカーの「不二越」で、久留米市役所で行われた調印式では、井村健輔社長と久留米市の江藤守國市長が立地協定を取り交わしました。
「不二越」は富山県内と海外の生産拠点で油圧機器や自動車関連の産業用ロボットなどを製造していますが、来年夏をめどに久留米市の荒木・藤光地区に新しい工場を建設する計画です。
新工場は広さがおよそ2万平方メートルで、地元から100人程度を雇用し、自動車や半導体関連の産業機械などを製造するとともに、アジアにある工場の技術者の研修の拠点も設ける計画です。
「不二越」の井村社長は「九州で自動車や半導体などの工場の集積が進む中、アジアへのアクセスの良さなどに注目して久留米市への進出を決めた」と話しています。また、江藤市長は「雇用の拡大が期待され、うれしく思っている。今後、地元企業からの部品の調達などが進むよう取り組みたい」と話しています。