亀田家救う!閉鎖ジムが“名義売ります”
“亀田ジム”が設立へ大きく前進した。亀田興毅(21)大毅(19)兄弟の独立問題で、亀田家と新和川上ジム会長の川上林成(しげまさ)氏(68)が12日に名義売買の交渉をすることが11日、明らかになった。ジム閉鎖を決意した川上氏が亀田家救済を希望。両者の拠点である東京・葛飾区を選挙区とする平沢勝栄衆院議員(62)が仲介した。曲折が予想された亀田家独立問題は、一気に実現に向けて動きだした。
電光石火の交渉決定だった。川上会長がジム閉鎖と名義売買の意向を公表したのは、この日、都内で行われた横浜光ジム前会長の故関光徳氏(享年66)の葬儀のあと。亀田家が話を聞いて親交のある平沢氏に仲介を要請。偶然、平沢氏は川上会長とも親交があり、夜には12日に都内で交渉することが決まった。
素早い行動が示す通り、亀田家には願ってもないオファーだった。協栄ジムと契約を解除し、東日本ボクシング協会の預かり選手申請も却下されたため、亀田兄弟は国内で活動ができない状態。父・史郎氏(43)は独立を表明したものの、実現には難問があった。
ジム新設の条件は(1)加盟金1000万円(2)代表者は10年以上のライセンス保持者(3)東日本協会員1人の推薦の3つ。亀田家には(1)と(2)が難問だったが、川上氏の提案は2つともにクリアするものだ。名義売買は、現在あるジムが閉鎖する場合、後を継ぐ形で新ジムを登録する制度。名義変更料100万円を東日本協会に支払えば加盟金はそのまま受け継がれることになる。
名義変更契約は当事者間の交渉で、東日本協会は関知しない。譲渡金は発生するが、亀田家の金銭的負担は減る可能性が高い。代表者も、川上会長は引退を希望しているものの、同ジムには10年以上、ライセンスを持つトレーナーが2人。ジム閉鎖で職場を失う2人のどちらかを新設ジムの代表者にするという。
東日本協会関係者は「トレーナーの常駐が必要」と条件を挙げたが、名義売買は「可能」と話した。亀田家の自宅に隣接する「亀田道場」を新ジムとすることを容認する方針のため、名義変更が済めば亀田道場は亀田ジムとして使用が可能になる。早ければ12日の交渉で亀田ジムの骨格は出来上がりそうだ。
[スポーツニッポン]
[ スポーツナビ 2008年6月12日 11:05 ]
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