【北京=峯村健司】中国南部の広東、湖南、浙江など20省で5月末から大雨が降り続いて各地で大規模な洪水が発生し、新華社通信によると、15日までの死者・行方不明者数は200人を超えた。被災者は3800万人に上り、127万人が避難している。
また新華社によると、倒壊家屋は12万戸、損壊家屋は14万戸で、農作物の被災面積が86万ヘクタールに上り、経済的損害は260億元(4100億円)となった。中国政府は被害が深刻な広東省などに対策チームを派遣した。
中国気象局によると、広東省深セン(土へんに川)では15日、50年に1度となる400ミリを超える記録的な大雨が降り、被害が拡大している。中国南部は6月中旬にかけてさらに大雨が続く見込みで、川の堤防やダムの決壊が懸念される。