静岡放送局

2008年6月16日 19時49分更新

F1観戦トラブルめぐり提訴

去年9月に静岡県で開かれた自動車レースのF1日本グランプリについて観戦に訪れた人たちが、「ずさんな大会運営でレースを十分、観戦できなかった」などとして大会を主催した富士スピードウェイに3000万円余りの損害賠償を求める訴えを16日、東京地方裁判所に起こしました。
原告によりますと会場までの交通手段がシャトルバスに限られていたのに雨の中、長時間にわたって待たされたうえ、混雑でバスの運行が滞り、レースの開始に間に合わなかったり、具合が悪くなったりした人もいたということです。原告の1人の小泉力紀さんは、「妊娠中の妻を雨の中、6時間も外で立たせる羽目になってしまい、国民的なイベントのはずがまるで地獄のようだった。大会の運営を反省し改善してほしい」と話しています。
富士スピードウェイによりますと去年の大会ではシャトルバスの乗り場の一部が舗装されておらず雨で道路がぬかるんだため渋滞が生じたということで「訴状を確認したうえで弁護士と相談し、適切に対応したい」と話しています。