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<日本鉄道旅行地図帳>鉄道情報に特化の地図帳 車窓絶景、圧巻の廃線地図も

6月16日15時40分配信 毎日新聞


<日本鉄道旅行地図帳>鉄道情報に特化の地図帳 車窓絶景、圧巻の廃線地図も

新潮「旅」ムック「日本鉄道旅行地図帳

 鉄道情報に特化した珍しい地図帳『日本鉄道旅行地図帳』(新潮社)の刊行が始まった。全12号+別巻の構成で、5月発売が北海道、6月が東北と、地方ごとに月1号ずつ出る。新潮社によれば「正しい縮尺による鉄道地図帳は、おそらく日本初」という。一般の旅行者にも親しみやすい内容で、第1号を発売後数日で増刷するなど好調だ。

 地図帳各号40〜52ページ、B5判と、鉄道旅行に出る際、持って行きやすい大きさ。立体的に描かれた地形上に、鉄道路線がくっきりと記されている。別巻は旧植民地や旧満州(中国東北部)の地図となる予定。

 観光向けの記述でのポイントは、名所や温泉の位置に加え、原武史・明治学院大教授ら鉄道に詳しい識者が選んだ「車窓絶景100選」だ。絶景の見られる区間ごとに黄色く塗られ、北海道の日高本線では「晴れた日も絶望的な太平洋」、同じく石勝線では「北海道の屋根を疾走」など、一言でその景色を言い表すコメントが付されている。

 また、その路線が単線か複線かを線の太さで表したり、トンネルの長さをいちいち記したりと、鉄道ファン向けの芸が細かい。さらに、廃線鉄道地図のページが圧巻。旅行用地図と別のページに同じ縮尺で、その場所に歴史上存在したすべての鉄道路線を書き込んでいる。

 特に、今は宗谷本線1本しかない北海道北部などは、以前、十数本の路線が毛細血管のように張り巡らされていたことが分かる。これらの路線は全国版の時刻表に掲載されていなかったものも多く、郷土史書などから駅名を特定したものもあるという。

 編集担当の田中比呂之さんは同社営業部所属で、営業の仕事のかたわら、この地図帳を編集している。田中さんは「こんな地図帳が欲しいと、子供のころから夢見てきた。廃線地図は、日本の近代そのものを描いています」と話している。

最終更新:6月16日15時41分

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