三重県桑名市の近鉄桑名駅で5月、当直中の駅助役が男に果物ナイフで刺された強盗殺人未遂事件で、三重県警捜査1課は16日、同県松阪市嬉野黒野町、元近鉄職員、辻岡登志雄容疑者(56)を強盗殺人未遂容疑で逮捕した。
辻岡容疑者は5月12日午前4時5分ごろ、桑名駅の事務所から売上金を盗もうと物色中に、宿直していた同駅助役、小倉秀明さん(56)に見つかり、ナイフで脅したが抵抗されたため胸などを刺し、約4週間のけがを負わせた疑い。
小倉さんを脅す際に「おれは中国人だ」と日本語で言っていた。近鉄桑名駅に02年まで勤務しており、内部事情に詳しかったとみられる。【岡大介、沢木繁夫】
毎日新聞 2008年6月16日 16時43分(最終更新 6月16日 16時59分)