スロバキアでは、1998年にハンガリー連合党(SMK)が与党勢力になった。しかし、2006年の国会選挙で方向党(Smer)が第一党となり、極右のスロバキア国民党(SNS)が連立政権に加わって、SMKは野党となった。 SNSのスロタ党首は「スロバキアにハンガリー人はいない」と発言し、Smerは在ハンガリーのスロバキア人に対する処遇を批判しつつ、ハンガリーとスロバキアの緊張関係はハンガリーに非があるとしている。一方ハンガリー政府は、在スロバキアのハンガリー人の状況に問題が生じているのはSNSが原因だと主張する。 スロバキアの政府高官はハンガリー人の生活状況は良好だとして現状維持を約束するが、SNSのミコライ教育相はハンガリー人の学校でスロバキア語を教える法案を作成した。これに対し、ハンガリー人組織は市民的不服従を検討している。ハンガリー語の学校は減りつつあり、高等教育を受けるためにスロバキアを離れるハンガリー人の学生は多い。 さらに政府は公務員、教師、ジャーナリストにスロバキア語の試験を課する法案を決議した。ハンガリー人社会が求めるスロバキアへの多文化主義的な統合が政治によって阻害されているという訴えに対し、スロバキア側はSMKが急進的になっていると批判している。 第一次世界大戦後にオーストリア・ハンガリー帝国が解体してチェコスロバキアが生まれた。スロバキア人にとってはハンガリーの抑圧からの解放であり、ハンガリー人にとっては母国との離別であった。現在300万人のハンガリー人がルーマニア、セルビア、スロバキアに住んでいる。 コソボの独立宣言はハンガリーの領土回復主義の脅威につながるのではないかとスロバキアでは懸念されている。ハンガリー人組織はハンガリーへの併合ではなく文化を守るために自治を求めているという。スロバキアのハンガリー人社会について報告する。(原文へ) 翻訳/サマリー=加藤律子(Diplomatt)/ IPS Japan 武原真一 ◇ ◇ ◇
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