【NQN香港=早川亜美】13日の中国株式市場で上海株式相場は大幅に8日続落。上海総合指数は前日比88.732ポイント(3.00%)安の2868.800と、2007年3月6日以来約1年3カ月ぶりの安値水準を付けた。8日続落は2001年9月20日―10月8日(8日続落)以来の連続下落記録。政府による相場支援策が発表されないことへの失望感や、インフレ懸念を背景にした金融引き締めへの警戒感から幅広い銘柄に売りが続いた。
指数は高く始まったが節目の3000上抜けとはならず、投資家心理が急速に冷え込んだ。その後はじり安の展開となり、この日の安値圏で引けた。4月22日の取引時間中に上海総合指数が3000を割り込んだ際は翌日の同月23日に印紙税率引き下げが発表された経緯があっただけに、市場では「3000割れで政府が相場支援策に乗り出す」との思惑が出ていた。前日に終値で3000割れとなった後も支援策が発表されなかったことで失望感が広がった。
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