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【岩手・宮城内陸地震】地滑り規模は国内最大級 学会が被災地合同調査
このニュースのトピックス:自然災害
岩手・宮城内陸地震で土木学会や日本地すべり学会などが15日、被災地を現地調査し、宮城県栗原市の荒砥沢ダム付近で起きた地滑りは土砂流出量が約5000万立方メートルで、国内最大級に達したと明らかにした。
日本地すべり学会東北支部長の桧垣大助・弘前大教授によると、この地滑りの規模は長さ約1キロ、幅約1キロ。地すべり学会国際部長の宮城豊彦・東北学院大教授は「もともと地滑りを繰り返した地形で、危険度が高いとされてきた。今後の対策は容易ではない」と語った。
栗駒山頂に続く県道を視察した調査団長の風間基樹東北大教授は、地震を引き起こした断層の西側で大規模な斜面災害が多く発生したと指摘。落石対策の防護柵などがある程度機能したが今後の余震で再崩落の可能性のある岩塊や土砂が残り、危険性を訴えた。
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