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「朝鮮総連は悪魔」「収容所は人間の動物園」…脱北女性会見詳報 (2/3ページ)
《ゆっくりとした口調で話す千葉さん。日本語はたどたどしい》
−−提訴したことで、今もまだ北朝鮮に残っている人にどういう影響があればいいと思いますか
千葉さん「この裁判をきっかけにして、まず本質的に正しい裁判所の判断をいただいて、まだ北朝鮮に残っている日本人を救うことができるようになるのが願いです」
−−正しい判断をもらって北朝鮮という国も含め、北朝鮮に残された人も助かればということですか
千葉さん「はい、そうです」
−−朝鮮総連が被告ということですが、帰還事業は日朝の赤十字社の合意があってなされた経緯があり、被告を朝鮮総連に絞っているのは
藤森弁護士「本当は北朝鮮政府も被告にしたいところですが、国交がない。難しい問題です。今後、国交正常化でも図られるようなことがあれば検討してみたい」
−−日本政府と赤十字社も連帯責任も考えられると思いますが
藤森弁護士「それは現時点では無理だと考えています」
−−それは何かひっかかることがあるということか
藤森弁護士「赤十字社は当時帰還する在日朝鮮人の方から何度も了解を確認しているんです。私たちはそもそもだました大本はどこかということを重視している。赤十字社や日本政府が個々の人をだましたかというとそうは考えていません」
−−この裁判を通じて、赤十字社も政府も自分たちが当時取った行動などを正しかったのか検証してもらえたらと思いますか
藤森弁護士「そうですね。ジャーナリストの方々にもぜひ取り上げていただいて」
−−当時はマスコミも「地上の楽園」を報道してそれで信用した人もいますが
藤森弁護士「それも赤十字社や政府と同じですね。だました根源ではないと」