2008年6月15日(日) |
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へその緒ついた男児 |
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慶愛病院に 帯広署、遺棄で捜査 15日午前4時半ごろ、帯広市東3南9の慶愛病院で生後間もない男児が置き去りにされているのを、近くのホテル管理人の男性(61)が発見、同病院に連絡した。病院から通報を受けた帯広署は、保護責任者遺棄事件として捜査している。男児は命に別条はなく、同病院で保護している。 帯広署によると、男児の体重は2988グラム、へその緒がついていて、生後1、2日とみられる。同病院夜間出入り口前のコンクリートの床に紙おむつだけを身に着け、毛布に包まれた状態で泣いていた。発見した男性は、ホテル周辺の見回り中だったという。 同病院の防犯カメラには、同3時10分ごろに男児を置いている人の姿が映っていて、同署は画像を公開するとともに、病院周辺で不審な車両や人を見ていないか聞き込み捜査を行っている。情報提供は同署(0155-25-0110)へ。 おむつのみ、毛布に包まれ 点滴など措置、命に別条なし 慶愛病院によると、男児が見つかったのは、夜間出入り口のインターホンの下(病院建物外部)。出入り口の自動ドアは施錠されていた。 男児についていたへその緒は乾燥気味で、血液は付着していなかった。タオルや青色の毛布に包まれていたが、体温は低い状態で口や鼻は紫色(チアノーゼ)になっていたという。現在は病院の保育器に入れ、点滴などの措置を施している。 同病院は1986年に開院したが、「乳児の遺棄は聞いたことがない。驚いている」と話している。 十勝管内では95年12月、大樹町内の病院前に生後間もない男児が置き去りにされていた。89年9月、88年1月、86年3月、同10月にも、帯広市内の産婦人科医院前や大型スーパーのベビー休憩室などに乳幼児が置き去りにされる事件が起きている。これら5件のうち4件は男児が被害者だった。 また、釧路市内のパークゴルフ場駐車場内で今月2日午後、生後間もない男児の遺体が裸で見つかり、釧路署が死体遺棄事件とみて捜査している。 |
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