今日は空の境界を観たあと秋葉原にいった。

 

 

 
・・・最悪だった。

今日は人生で、生涯で一番最悪な日だろう。

僕は大切な人を二人失いました。

大学の友達・・・

こんなにもあっさりと・・・

 

今日は行くあてもなく適当に歩いていた。

緑信号の横断歩道。

いつも通りのグダグダな雑談。

どこにでもある平和で普通な話。

思い出すと涙が止まらない。

 

・・・トラックが自分らに猛スピードで突っ込んできた。

・・・ほんの一瞬だった。

隣にいた友達と俺はぎりぎりでよけて腰の打撲だけで済んだ。

本当に死線だった。

すぐ振り返った。

後ろにいた友達二人が・・・いない。

ゾッとした。

震えがとまらなかった。

その直後発せられた「逃げろ!」

ナイフを持った男?通り魔?

意味がわからなかった。

直後ひかれた友達にすぐさま駆け寄った。

・・・立ち尽くした。

素人でも分かる、重体。

自分はなにもできなくて

ただ大声で、何度も何度もそいつの名前を呼んだ。

やがて応急処置の知識のある人達があつまりだした。

・・・すごいなと思った、半面、情けない。

そんな中

回りを見回すと

カメラ、携帯、カメラ、携帯・・・

なんなんだよお前ら、馬鹿ばっか・・・

カメラぶっ壊してやろうかと、携帯逆折りしてやろうかと

そう思った。

「不謹慎です、やめてください!」

とりあえずやめさせようとした

無視された。

嫌な顔もされた。

・・・なんで?

悔しくて涙が止まらなかった。

その後救急隊が到着した。

・・・と、すぐに口から出た言葉。

「この子は”黒”だから搬送は後だな」

二人の身体に告げられた。

黒・・・馬鹿でもわかる、イメージできる。

白より、嫌な色。

重体なら先に助けてよ。

こんなに血が、意識もなくて・・・

可能性があるほうから・・・

わかってる。

そのほうが賢明だってことくらい

・・・ただ悔しかった。

俺と軽症の一人が

一人づつ付き添いで

病院にいくことになった。

なのに

事情調査、事情調査、事情調査

名前は?住所は?生年月日は?電話番号は?状況は?

同じ質問を何度も何度も何度もされた。

その間友達は運ばれてしまった。

「彼の友達なんです、連れていってくださいっ!!」

「混雑してるから無理だね」

何度も懇願した

あげく

「手術室には入れないし、行っても・・・意味ないよ?」

意味・・・いらない

最期かもしれないんだ、孤独なんてかわいそうすぎる。

結局、なにもできず、別の病院に搬送された。

俺はただの打撲、レントゲンとって湿布はって終わり。

待合室で電話がきた。

双子から。

友達が一人亡くなった・・・。

ボロ泣きだった。

その後病院を出た後。

事故にあった友達の携帯を

自分が預かっていた。

その携帯が鳴った。

・・・友達の親だった。

「中山君?あのね、○○・・・死んじゃった・・・。」

号泣でいわれた。

涙が止まらない。

ぷよぷよで俺涙目にするんじゃなかったのか?

ギルティー今日どっちが強いか決めるんじゃなかったのか?

くだらないけど、叶わない夢。

今後永遠に。

神様・・・僕らが何をしたの?

運命だから?

そんなの残酷すぎる・・・

明日・・・当たり前の日常が消えている

怖い・・・

犯人・・・ネット上で予告してたらしい

人を殺すために来た?

アホか

死ねよ・・・カス・・・

 

—————————————————–

 

以下ミクシィ(春風さん)からのコピペです。正直言って日本語は若干分かりづらいですが、現場の詳細な様子がよく伝わってきます。:
 

これは、2008.06.08に僕が遭遇した秋葉原通り魔事件の全記録です

 

五月末からつづいていた仕事もひと段落ついてやっと休みをもらえた僕は休みを利用して秋葉原へ
 

なんとなく中央通りを歩いていたら突然車突っ込んできました!
 

春風:(映画の撮影かな?東京は街中でも撮影するんだ…)
 

と感じたのもつかの間、人々がどんどん集まって来てただならぬ雰囲気に

あとを追ってみると僕と同世代の男子が倒れていて、その横に被害者友人が立っていました
 

春風:(マジかよ!一体どうなってんだよ!取りあえずどすればいい!どうしたらいいんだ俺!!)
 

一瞬のできごとでパニックに陥った僕はその場から動くことができませんでした

そして次の瞬間、突然発狂した男が警察にタックルしてきたんです

その直後血を吹き上げながら倒れる警察官

一般人:「にげろー!みんなにげろー!!」
 

その掛け声をきっかけにその場にいた歩行者全員が一斉にその交差点から離れました
 

何が起きたのか訳が分からずただひたすらに逃げ惑う人々…
 

春風:(とりあえず逃げなきゃ!殺される……)
 

必死で逃げようとした瞬間犯人とすれ違いました
 

犯人と目が合い、必死で逃げました
 

その時の僕は自分のことだけて頭中がいっぱいで、倒れている人置いて逃げました

 

春風:(大丈夫、こんだけ人がいるんだから誰かが助けてくれる…)

 

しかし、この頃はまだ犯人がどこに逃げたと情報が分からず被害者にうかつに近づくことができませんでした
 

ですが一人の女の人が刺された警察官に近寄り大声で「救急車を呼んでください!!」と叫び、応急処置をはじめました
 

春風:(俺も呼ばないと!!)
 

そう思い電話をかけたましたが、その場にいた複数の人が同時に電話かけたので回線はパンクし不通の状態が続きました
 

電話を諦め、通に再び目をやるとまださっきの被害者が倒れていました
 

春風:(助けに行こう)
 

不思議でした

さっきまで逃げ回っていたくせに、いつの間にか助けに行こうという意志に変わっていました
 

春風:「すいません!この方の名前分かりますか!!」

少年「あ、あの藤野君です…」

春風:「藤野さんですね!じゃあ大きな声で呼びかけてください!!自分も行うので!!」
 

そう言って二人で呼びかけながらバイタルチェックを行いました
 

春風:(うつぶせのままじゃまずいな……とりあえず横に向かせないと)
 

通りすがりの男性の方にも手伝っていただき横に向かせることができました
 

春風:(右側頭部からの出血がひどい…それに前歯全損してる…舌までやられてる…)
 

男性「まだ脈はあるか!!」
 

春風:「まだあります!大丈夫です!!」
 

春風:(まだ呼吸もしてる!大丈夫!まだ助かる!助かるぞこの人!!)

 

ですが、救急隊の到着が大幅に遅れた共に、トリアージの結果が黒と判定されてしまい一番最後に搬送されることになってしまいます

その結果ついに心配停止状態になってしまいます
 

救急隊員「皆さん!血液感染の危険があるので手袋をはめて心臓マッサージを続けてください」
 

男性「なんでトリアージの結果が黒なんだよ!おかしいだろ!?」
 

女性「私も心臓マッサージやらせてください!!」

 

“目の前の人を救いたい”ただその思いが現場をかけ巡りました
 

最後に彼が搬送されたあと、警察の事情聴取をは残された僕は被害者の友人と一緒にいました

 

友人「病院に…いかないと……」
 

春風:「今隊員の人に一緒に聞きに行いこう!!」
 

春風:(しかし誰に聞きゃいいんだよ…みんな同じ格好してて分かんねぇよ……)
 

当時、まだ現場は事故処理のため混乱状態にあり、誰に聞いても「分かりません」の一言でした
 

仕方がないので二人で本部に向かい聞いてみることにしました
 

ですが、本部も同じように混乱していて「とりあえずテントで休んでいてください」と言われ、テントに向かいました
 

ただ呆然と立ち尽くす友人…
 

春風:「座って待っていましょうか」
 

友人:「……」
 

友人の男性は静かにうなずき、腰を下ろしました
 

そしてここで初めて、目に涙を浮かべて泣き始めたのです
 

春風:(どうすればいい……なんか声をかけないと…)
 

春風:「大丈夫か!心配せんでいい!!お前の姿を見て

これだけの大勢の人が集まってくれたんだ!!後は救急隊の人がなんとかしてくれる!!」
 

友人「うん………」
 

春風:「あんな凶器を持った犯人がうろついている中で、よく頑張ったって!!」
 

友人「うん………」
 

友人の反応は、涙ながらに「うん……」と答えることが精一杯のようでした
 

そして初めて返ってきた言葉が
 

友人「カメラで……とっている奴らが………憎い………」
 

その言葉を聞いて辺りを見回してみると、そこにはおびただしい数の人とカメラがこちらを向いていました

春風:(なんだよ……これ………)
 

人の波は近くのビルにまで達していて、報道陣の姿も見えました
 

僕はここで初めて恐怖を感じました
 

背筋から下に落とされるような感じを受け、そこから離れることができませんでした
 

泣きじゃくる友人を見て何もできないやりきれなさと、周りの人達の圧迫感で僕自身も限界でした
 

救急隊長「君達、大丈夫かい?」
 

そこに現れたのは、救急の隊長さんでした
 

隊長「あっちに大きな救急車を用意してあるからそっちに行こうか。わざわざこんな所にいなくてもいいだろ」
 

とても優しい口調で、友人と僕は救急車の中に入りました
 

その救急車は中がとても広く、6台のベッドが備え付けられていました
 

救急隊員「じゃあここに横になってください」
 

春風:「あ、俺は大丈夫です……」
 

救急隊員「そうですか、でも念のためバイタル計りますね」
 

友人と僕はベッドにつかされた後、バイタルチェックをうけ救急車が来るのを待っていました
 

待っている間にも5、6人の隊員人達が僕たちの周り行き来して、情報の伝達に追われていました。
 

ここまでで事件発生から2時間が経過しています
 

救急隊長「この方とはお友達?」
 

春風:「あ、いいえ…通り掛かっただけです……」
 

そう伝えて友人に目をやると、救急隊の話など上の空のようでただボー然と天上を見上げていました
 

救急隊の話から察するに彼も腰に軽い打撲をうけていたらしく、横になってしばらくは動こうとしませんでした
 

まもなくして救急車が到着し、彼も搬送される事になりました
 

ビニールシートに囲まれ担架に乗せられて運ばれる彼を見送ったあと、僕は少し落ち着きを取り戻しました

春風:(よかった……これでやっと解放される……)
 

しかし、まだこれだけで終ではなかったんです……

 

救急隊員「君は血に触れていれているね」
 

春風:「はい…救助している最中に………」
 

救急隊員「血液感染の疑いがあるから病院に行っていもらうよ!今、救急車を手配しているからもう少し待っていて」
 

春風:「分かりました……」

春風:(被害報告はさっきおこなったばかりなのに、なんでまた……)
 

これが今ニュースで流れている感染症被害処置、その第一報でした
 

しばらく待っていると新聞記者の人が僕の所までやってきて取材に応じるように迫って来ましたが刑事さんにはばまれ近づく事ができませんでした
 

終始にらみあった後、足早にさっていく記者の人……

それを横目に本部との情報確認におわれる刑事さん……
 

誰もが精一杯で、とても余裕なんてありませんでした………
 

路上に目をやると沢山の報道陣を従えて、インタビュー答える若者……
 

そのインタビューをとらえようとする報道陣……
 

その姿を見て、漠然とした気持ちでただひたすらに救急車が到着するのを待っていました………

 

数分後……
 

救急車が到着したとの連絡が入り、僕は搬送されました
 

救急車の中にはすでに3人の方が乗車しておりいずれも事故近くの電気屋さんの社員でした
 

そのうち一人は止血のためにシャツを使用したため、代わりに救急隊の服を着ていました
 

僕は乗るスペースがなかったので担架の上に座るような形で搬送されました
 

搬送された病院ですぐに検査に入るのかと思いきや、日曜日ということもあり一般の人達と一緒に待たされる事になりました
 

社員A「救急で運ばれて来たのに待たされるのか……」

社員C「じゃあちょっと会社に連絡してきます」
 

社員B「俺このままで帰るのかな…」
 

それぞれ思いが交錯する中で、救急隊の人達は病院にあずけたということでその場を離れてしまいました
 

見たことも聞いたこともない病院に残された僕たちは不安でいっぱいでしたが、看護師さんの指示で順番に血液検査をすることに……

既に事件発生から4時間が経過していました
 

春風:(早く自由になりたい…)
 

その思いもむなしく、自分の検査は17時を回っていました
 

ようやく診察室に通されて採血が始まるのかと思いきや、今日は日曜なので担当の職員がいないためまた明日来ていただかないとダメだとの説明でした
 

僕は東京の人間ではなかったので、紹介状を書いてもらい地方で検査する事になりました

 

事件発生から5時間後……採血が終了し自由の身になった僕たちはタクシーで再び秋葉原へ……
 

春風:「タクシー代割り勘で!!」
 

社員A「会社の経費から落とすからいいよ!」

社員C「B君のシダックスも経費で落とさないとね」

社員B「そうですね!」
 

みんなホッとしたのか、今まで張り詰めていた緊張がとけて、終始みんな笑顔になりました
 

春風:(本当に助かってよかった……本当に………)
 

そう思いながら自分の胸にてをあてました
 

自分の心臓は相変わらず力強く打っていました
 

春風:(生きてるなぁ……俺………)
 

そう感じていた僕の横で社員の人に電話がかかってきます
 

社員C「そうか…俺が心配してるのはバイトの女の子。後ろから刺されて心停止したけど、また戻ったって聞いたんだけど………」
 

春風:(あの警察官の人以外にも刺されたのか……酷いな………)
 

この時点で僕は初めて、犯人が複数の人を刺したのだと知る事ができました
 

また、この電話の女性があの大学生であるということも後に知ることになります
 

秋葉原に到着した僕は社員の人達と別れ、現場に向かいました
 

路面は濡れていて、血痕も綺麗に流されていました
 

街には号外が配られたようで、クシャクシャになった新聞紙が店の前かけられていました
 

道のわきには献花台こそなかったものの、花束やジュースが数本置かれていました
 

そして周りには報道陣がたむろしていました
 

春風:(帰ろう……)
 

現場を見とどけ、ようやく家路につくことができました…

 

あとは今日まで報道されている情報の通りです
 

もしかすると、今こうして文章を打っている僕よりもあなたの方がこの事件について詳しかもしれませんね
 

最後に、この事件でなくなった全ての人のご冥福を祈るとともに、二度とこのような事件が起こらない事を願います
 

長文失礼しました

 

—————————————————–

 

より多くの人に呼んでもらえることを願って転載。



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