2008年6月14日 19時7分更新
生徒に命の大切さを知ってもらおうと、犯罪被害者の遺族を招いた講演会が13日、倉敷市の中学校で行われました。
この講演会は、岡山県警察本部が犯罪被害者の話を通して命の大切さを知ってもらおうと企画したもので、会場の倉敷市立真備中学校では中学生や保護者らおよそ350人が参加しました。
講師を務めたのは、大阪の「少年犯罪被害当事者の会」の一井彩子さんで、13年前、集団暴行事件で当時、中学3年生だった長男を失った体験を語りました。
この中で一井さんは「理不尽な理由で暴行を受けた息子を失った後、少年院を出た犯人の少年も精神病院に入ってしまった。何のための少年院なのかと思った」などと語りました。
その上で一井さんは「人の痛みがわかり、思いやりのある人になってほしい。命を大事にしてください。」と訴えました。
講演を聞いた中学生の1人は、「犯罪の被害者がつらい思いをすることがわかった。他人を思いやれる人になりたい。」などと話していました。