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特攻は志願にあらず

特攻は志願にあらずが生涯のテーマだったー評論家の佐高信さんが福岡市での講演で、3月に亡くなった城山三郎さんのことを語りました。
城山さんは、戦争中に鼓舞された「大義」を信じ、徴兵猶予となる理科系の学校にわざわざ退学届けを出して、17歳で海軍に志願します。しかし、そこでは、自分たちはイモのつるを食べさせられる粗食に対し、上官たちは贅沢な食事を余らせごみ箱にすてるような飽食、夜は叩き起こされ精神注入、こん棒でで殴られ、牛馬のごとくの生活、いや牛馬はまだ夜眠ることが出来ると言わしめる生活を送り、指導者への不信感を募らせたといいます。 
そして、自分は「志願」したと思ったが、あれは志願ではなかった。言論の自由のない当時の社会や国が「強制」したのだという結論に至り、城山さんは、戦争で得たものは憲法だけだと言い残しました。佐高さんは、護憲の旗を掲げ続けることが城山さんの遺言と話していました。